浅野撚糸は、中国の大手パレル「JNBY(ジェイエヌビーワイ)」が本拠地の浙江省杭州市で運営するラグジュアリーセレクトショップ「B1OCK(ブロック)」の3階に常設ショップをオープンした。ショップはテキスタイルデザイナーの梶原加奈子が監修する「アサノ カナコ カジハラ(ASANO KANAKO KAJIHARA)」。販売するのは、同社の独自技術「スーパーゼロ(SUPER ZERO)」を駆使した超ソフトな風合いの1万円超えのタオルやラウンジウエア、梶原加奈子が監修した120番単糸の超長綿を使用した極薄のストール(4万6200円、いずれも日本での参考価格)など。同社によると、「オープンから一週間で10万円を超える高額なストールも売れるなど、中国富裕層市場の可能性を実感している」という。
「ブロック」は、JNBYが運営する、建築家レンゾ・ピアノが設計した17棟からなる複合施設「天目里」の一角にある。その「ブロック」3階にある「アサノ カナコ カジハラ」店舗の面積は、薬25㎡。昨年の12月25日にオープンし、「スーパーゼロ」の製法も展示するスペースも設けている。
浅野撚糸は東京・南青山に直営店「スーパーゼロラボ」を構えており、同店舗でもアジア圏からの訪日客の購入が増加しているという。「スーパーゼロ」は、ほぼ撚りのない無撚糸を作れる浅野撚糸独自の技術。撚りを極限まで減らすことで、通常では出し得ないソフトな風合いやタッチを出すことができる。タオルで先行して開発し、「スーパーゼロラボ」では上質なストールやルームウエアなども販売している。