ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京と5都市を巡った2014年春夏シーズンのコレクションサーキット。ショーやプレゼンテーションでは、最先端のファッションもさることながら、コレクションのテーマを反映した会場や演出にも注目したい。ここでは、大がかりなセットや工夫を凝らした演出で魅せたブランドをピックアップ! ミラノからは「プラダ」「ディースクエアード」「ジル・サンダー」「モスキーノ」「ジミー チュウ」の5ブランドを紹介する。
PHOTOS BY IKU KAGEYAMA, KIM WESTON ARNOLD, GIOVANNI GIANNONI, FAIRCHILD ARCHIVES
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PRADA
床から天井まで壁一面に描かれた巨大な"壁画"で会場を埋め尽くした。さまざまなタッチで女性の顔を描いた壁画は、4人の壁画家と2人のイラストレーターが一堂に会して制作したもの。その前に作られたランウェイを歩くモデルを見る観客は、ストリートを行く女性を眺めるような、美術館で絵画を鑑賞するような、そんな不思議な感覚を味わった。
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DSQUARED2
「今回、デザイナーたちは新しいリゾートスタイルを提案しているよう!」と、昔のテレビ番組のようなナレーションが流れ、ショーはスタート。ジャングルのようなセットの中央に用意したのは、ビーチリゾートを思わせるバーだ。よく見ると、デザイナーのディーンとダンが、バーテンダーに扮して、モデルにドリンクをサーブ!
JIL SANDER
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ジル・サンダーの手掛けるラスト・コレクションとなった今季は、幅の広いランウェイに透明のアクリルパネルをランダムに並べた。モデルが歩くと、ミニマルなデザインの服のシルエットが少し歪んで見える。そのわずかな歪みは、服に見られるパターンのテクニックにも反映されている。
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MOSCHINO
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?ブランド設立30周年を祝う特別なショーは、創業デザイナーであるフランコ・モスキーノのインタビュー映像でスタート。その後も、スーパーモデルのパット・クリーブランドがアーカイブ・ドレスを纏って踊ったり、歌手のグロリア・ゲイナーが生歌を披露したりするなど、会場は大盛り上がり!「ファッションは楽しい!アイロニーは人生のスパイス!」というフランコのメッセージが伝わってくるエンターテインメント・ショーで魅せた。なお、これが約20年間デザイナーを務めたロッセラ・ヤルディーニが手掛ける最後のコレクションとなり、来季からはジェレミー・スコットが手掛ける。
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JIMMY CHOO
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「ネイチャー」というテーマにちなんで、ジャングルのような1日限りの森を作った。そこに巨大な鳥かごのような什器を用意し、昆虫や爬虫類の肌を彷彿とさせるフェティッシュでワイルドなアイテムを並べた。
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