ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京と5都市を巡った2014年春夏シーズンのコレクションサーキット。ショーやプレゼンテーションでは、最先端のファッションもさることながら、コレクションのテーマを反映した会場や演出にも注目したい。ここでは、大がかりなセットや工夫を凝らした演出で魅せたブランドをピックアップ! パリ・前編となる今回は、「ドリス ヴァン ノッテン」「ディオール」「リック・オウエンス」「アンダーカバー」の4ブランドを紹介する。後編は30日公開予定。
PHOTOS BY KIM WESTON ARNOLD
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DRIES VAN NOTEN
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ランウェイの片側には金色に輝く巨大な屏風。観客は、もう片方に設けられた客席から金屏風をバックにショーを見るという構図を採用した。ランウェイを歩き終わったモデルは、次々に屏風の前に整列。フィナーレに50人のモデルが一列に並ぶ光景は、実にドラマティックだ。
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会場となったロダン美術館に建てられた特設テントを花と緑で埋め尽くした。ただ、ムッシュ・ディオールなら本物を選ぶところを、ラフは生花と造花を混ぜ合わせることで、ミステリアスな空間に仕上げた。そこには、「自然は変えられないかもしれない。しかし、私は物事を本質から覆したい」という意思が込められている。
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RICK OWENS
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長身でスリムなモデルが一人も登場しなかった今季。その代わりに、アメリカからやってきた40人のダンサーを起用した。ダンサーが足場のような階段状のセットを一段ずつ降りてくるところからショーはスタート。声高らかに腕を振り上げ、足を踏み鳴らす。そんな戦闘前の部族の戦士のようなパフォーマンスで度肝を抜いた。
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UNDER COVER
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「サヴェージズ」のボーカリスト、ジョニー・ベスの語る声が会場に響き渡り、「SILENCE YOURSELF」という言葉と同時にショーがスタート。今季のベースとなったのは、「GOD」と「DOG」を組み合わせた「GODOG」など言葉遊びを用いたアイテムだった。フィナーレには、会場が暗転。暗闇の中を歩くモデルたちは、LEDライトでメッセージが浮かび上がるアイテムを着用し、よりストレートにメッセージを伝えた。
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