経営再建中のユニチカは、新社長に藤井実・上席執行役員を内定した。4月30日ごろに正式に就任する。同社は昨年12月25日に、上埜修司社長以下、取締役4人と監査役2人の社内役員全員の退任を発表していた。
4月30日以降に、藤井新社長を筆頭に新役員体制に移行する。藤井新社長以外の取締役は、官民ファンドの地域経済活性化支援機構と三菱UFJ銀行の出身者と弁護士で構成する。
藤井氏は1961年9月8日生まれ。京都工芸繊維大学大学院繊維学研究科を修了後、1987年4月にユニチカ入社、ユニチカファイバー(現ユニチカトレーディング)ナイロンファイバー製造部長、ユニチカグラスファイバー垂井工場製造部長を経て、2019年4月執行役員ガラス繊維事業部長、22年4月執行役員ガラス繊維事業部長兼ユニチカグラスファイバー社長、23年10月から現職の上席執行役員技術統括部長に就いていた。