ビューティ

「ディオール」がフレグランス“メゾン クリスチャン ディオール”を“ラ コレクシオン プリヴェ”としてリニューアル 新フレグランスも登場

ディオール(DIOR)」は2月7日、香水とクチュールの対話から生まれたフレグランスコレクション“メゾン クリスチャン ディオール”を“ラ コレクシオン プリヴェ”(全22種、各50mL、各2万5300円/各100mL、各4万5100円/各200mL、各6万3140円)としてリニューアル発売する。同コレクションは、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)が生涯で手掛けた22種のシルエットになぞらえ、全22種の香りをラインアップする。“ジャスミン デ ザンジュ”や“ラッキー”など、ベストセラーのフレグランスのミニサイズを詰め込んだ“パフューマーズ セット”(10mL×8種、5万2360円)も登場。また同日、新作の香り“ボア タリスマン オードゥ パルファン”を発売する。

ディオールは生涯にわたり、自身をクチュリエかつパフューマーだと自負していた。ドレスのファイナルタッチとして発表していたフレグランスのレガシーを、フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)=ディオール パフューム クリエイションディレクターが継承する。クルジャンにとって“ラ コレクション プリヴェ”は、「クチュールとコレクションを密接に結ぶユニークな世界」。22種の香りは、建築的な美しさが宿るクチュール、庭園や花々への情熱、芸術や文化、食など人生の楽しみ、ディオールがショーの成功を祈ってドレスに縫い付けたスズラン、いつもポケットに忍ばせていたお守りなど、受け継がれるメゾンの美的コードにインスピレーションを受けている。オートパフューマリーの領域で、オートクチュールドレスのように最高級な原料で仕立てたフレグランスとしてあらためて登場する。

メゾンのコードを象徴するフレグランスキャップ

リニューアルに際し、50mL、100mL、200mLの3サイズでの展開となった。ボトル正面のラベルにはファブリックのような質感を採用し、ボトルの底にはCDロゴを刻印。ジュースはよりエレガントな色調に仕立てた。また、メゾンの象徴的なプリントやデザインコードをまとった15種のフレグランスキャップ“クチュール キャップ”(キャンバス全11種、各7920円/レザー全4種、各1万1660円)が登場する。ディオールが1947年にデザインした、パリ・モンテーニュ通り30番地のブティックの壁を装飾した代表的なパターン“トワル ドゥ ジュイ”は、5色をラインアップ。メゾン初のコレクションで登場した“ハウンドトゥース(千鳥格子)”や、ディオールのミューズだったミッツァ・ブリカール(Mitzah Bricard)がいつも手首に巻いていたスカーフのモチーフ“レオパード”のほか、“ディオール カナージュ”は4種で登場する。“ディオール オブリーク”は2種をそろえ、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウイメンズ・クリエイティブ・ディレクターによる“プラン ドゥ パリ”のプリントもコレクションに加わる。100mLと200mLのボトル、“メゾン クリスチャン ディオール エスプリ ドゥ パルファン”のボトルに合わせて選べる。

フレグランスを収める特別なトランク

さらに、クチュールのアトリエで製作した、フレグランスを収める特別な“トランク”(“エスプリ ドゥ パルファン”80mL×3本用、全2種、各84万円/“オードゥ パルファン”100mL×3本用、全2種、各88万円)を発売する。“ミニ トランク”(“オードゥ パルファン”200mL×1本用、全2種、各49万円)と円筒形の“ケース”(“オードゥ パルファン”100mL×1本用、全2種、各17万円/“オードゥ パルファン”200mL×1本用、全2種、各18万5000円)もそろえる。

新作の香りはディオールとクルジャンのラッキーチャームが着想源

新作の香り“ボア タリスマン”の着想源は、ディオールが日常的に取り入れていたタロットカードや予言、ラッキーチャーム。ディオールがポケットに忍ばせていたのは、四葉のクローバーとスズランが描かれたゴールドのメダルや、象徴的なスター、そして幸運を祈って一日に何度も触れるという小さな木(フランス語で“ボア”)のかけらだった。一方で、クルジャンが難題に直面したときに頼るラッキーチャームは、1粒の小さな角砂糖。ウッドとシュガーを掛け合わせ、新たな香りを生み出した。

“ボア タリスマン”は、力強いシダーウッドが豊潤で華やかなバニラを包み込む。クルジャンは、「木のアイデアからディオールがスケッチに使っていた鉛筆へつながり、シダーウッドを選んだ。次に、異なる抽出方法により、柔らかな側面からパワフルな側面まで、バニラの多彩な表情を表現することで、シダーとの出会いを構成したいと思った」と話す。さらに合成香料バニリンを加えることで、粉砂糖を思い起こさせるホッとするようなグルマンな香りに仕上げた。

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