アイスタイルの遠藤宗社長は、「客単価をKPIにしたことはないが、買い上げ点数にはめちゃくちゃこだわっている」と仰います。経営者には、なかなか驚きの言葉ではないでしょうか?とは言えアイスタイル、特に2月中旬から改装に突入する「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」などの小売店を考えると、納得できる気がします。
口コミサイトも、小売店も、「アットコスメ(@COSME)」は出合いの場です。そして出合うコスメは、“諭吉コスメ”(余談ですが、“栄一コスメ”という言葉はなかなか定着しませんね。結婚式のご祝儀よろしく、渋沢栄一の女性関係が一因とも言われていますが、また別の機会にお話したいと思いますw)からプチプラまで多種多様。“諭吉コスメ”に出合えば客単価は1万円を超えますが、プチプラに出合った場合は数百円かもしれません。
でも「アットコスメ」にとっては、“諭吉コスメ”との出合いも、プチプラコスメとの出合いも、価値はなんら変わらないワケです。ここで“諭吉コスメ”との出合いを重視して傾倒してしまうと、「アットコスメ」は「アットコスメ」ではなくなってしまうでしょう。そんな意味において、「客単価をKPIにしたことはない」ワケです。
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