ファッション

「スキャパレリ」2014年春夏パリ・オートクチュール シンプルなニュークチュールを提案

 「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」はマルコ・ザニーニによる初のコレクション。就任したときから「エルザ・スキャパレリの精神を現代に落とし込みたい」と語っていた彼が披露したのは、19体のオートクチュールだ。ファーストルックは、スキャパレリのアイコンであるショッキングピンクとアイボリーの花柄プリントを施した、エレガントなロングドレス。続いて、ジャケットの内側にはシルクシフォンのラッフルが施されているタキシードスーツ、ブルーやゴールドで刺繍されたきらびやかなボディスーツ、ブラックのドレープドドレス、マルチカラーのTシャツドレスと実にさまざま。ヘア・メイクもモデルに合わせてすべて違うスタイルが登場し、世界各国の文化からのインスピレーションが伺える。

 一見、シンプルだがよく見ると手の込んだ職人技が光る。マルチカラーのシャツドレスのストライプ部分は、スパンコールやビーズをつなぎ合わせ、それをストライプ状に施したもの。10人の職人が2週間かけて縫い上げた。白いTシャツに合わせたミントグリーンのラッフルスカートは、120メートルの生地が使われている。Tシャツはもちろん、すべてハンドメイド。手のかかったものをシンプルに見せることにこだわったのは、「スキャパレリが生きていたら、きっとそうしただろうから」とマルコ。ショッキングピンクをほとんど使わなかったのは「ショッキングピンクを登場させるのは簡単。でも、それだとシンプルすぎるでしょ?」という。あえて、アーカイブからのインスピレーションではない、ニュークチュールを提案した。

スキャパレリ?2014年春夏パリ・オートクチュール?全ルック

2014年春夏パリ・オートクチュール 関連記事一覧

SCHIAPARELLI x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。