ファッション

「スキャパレリ」2014年春夏パリ・オートクチュール シンプルなニュークチュールを提案

 「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」はマルコ・ザニーニによる初のコレクション。就任したときから「エルザ・スキャパレリの精神を現代に落とし込みたい」と語っていた彼が披露したのは、19体のオートクチュールだ。ファーストルックは、スキャパレリのアイコンであるショッキングピンクとアイボリーの花柄プリントを施した、エレガントなロングドレス。続いて、ジャケットの内側にはシルクシフォンのラッフルが施されているタキシードスーツ、ブルーやゴールドで刺繍されたきらびやかなボディスーツ、ブラックのドレープドドレス、マルチカラーのTシャツドレスと実にさまざま。ヘア・メイクもモデルに合わせてすべて違うスタイルが登場し、世界各国の文化からのインスピレーションが伺える。

 一見、シンプルだがよく見ると手の込んだ職人技が光る。マルチカラーのシャツドレスのストライプ部分は、スパンコールやビーズをつなぎ合わせ、それをストライプ状に施したもの。10人の職人が2週間かけて縫い上げた。白いTシャツに合わせたミントグリーンのラッフルスカートは、120メートルの生地が使われている。Tシャツはもちろん、すべてハンドメイド。手のかかったものをシンプルに見せることにこだわったのは、「スキャパレリが生きていたら、きっとそうしただろうから」とマルコ。ショッキングピンクをほとんど使わなかったのは「ショッキングピンクを登場させるのは簡単。でも、それだとシンプルすぎるでしょ?」という。あえて、アーカイブからのインスピレーションではない、ニュークチュールを提案した。

スキャパレリ?2014年春夏パリ・オートクチュール?全ルック

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