ファッション
連載 本明秀文のノットスニーカーライフ

本明秀文の“ノット”スニーカーライフ「ランニングシューズには感動が必要だ」

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アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。箱根駅伝の足元で繰り広げられているもう一つの戦い“厚底シューズ対決”が激化している。そのブームの火付け役である「ナイキ(NIKE)」を「アディダス(ADIDAS)」「アシックス(ASICS)」が猛追。大会翌日のニュースには青山学院大学の優勝と同じぐらい、“アディダスが首位”“王者ナイキ滑落”の文字が踊った。というわけで、今回は箱根駅伝の話。なぜ毎年、箱根駅伝ばかりランニングシューズに注目が集まるのか、本明さんの目線で解説する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月20日号からの抜粋です)

──今年の箱根駅伝のシューズのシェア率は、「アディダス」が最も高かったようです。さらに10区間中6区間で「アディダス」着用選手が区間賞を獲得しました。

本明秀文(以下、本明):今年は、「アディダス」「アシックス」「ナイキ」の順で着用が多かったようだね。1万mを27分台で走った選手が過去最多の20人いたらしい。かつては28分台の選手が数人いれば優勝候補と言われていたそうだけど、最近は27分台の選手がゴロゴロと出てきている。これは箱根駅伝人気の影響で、出場権のある関東の大学にいい選手が集まってきているというのも要因だし、各スポーツメーカーのテクノロジーが詰まった厚底シューズのおかげでもある。

──2021年の箱根駅伝では、9割超の選手が「ナイキ」の厚底シューズを着用していましたが、他ブランドが厚底シューズに本格参戦することで全体的に機能性が上がってきています。

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