1月20日(現地時間)、米ワシントンでドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の就任晩餐会が開催され、ファーストレディーのメラニア・トランプ(Melania Trump)や長女であるイヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)夫妻、J.D.バンス(J.D.Vance)副大統領夫妻らが出席した。
メラニア・トランプ
メラニア夫人は、2017年の就任舞踏会に引き続き、スタイリストのエルヴェ・ピエール(Herve Pierre)のデザインによるドレスを身に纏った。オフホワイトでシルクのクレープドレスにはブラックのシルクギャザーが2本ついており、メラニアはアクセントとして、1955年の「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」製のダイアモンドブローチをチョーカーとして着用。このデザインは、ピエールが同ドレス製作スケッチの原画で示した、花束を包むリボン、というコンセプトを反映している。
ピエールは「ファーストレディーの就任式のドレスのデザインに関わることができて大変な光栄だ。トランプ夫人は白黒のコンビネーションに魅せられ、彼女独自のスタイルとビジョンに沿っていたことは明らかだ」とコメントした。
イヴァンカ・トランプ
イヴァンカは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」による白黒のオートクチュールのドレスを着用した。同ドレスは、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)が1954年公開の映画「麗しのサブリナ」で着用したドレスに着想を得たもの。ビスチェについたオフホワイトのシルクフタのスカートには、オーガンジーを重ね、ブラックのシルクサテンのフリルで縁取った。また、フローラルのモチーフをブラックのハンドプリントと刺しゅうで施している。
ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert De Givenchy)とヘプバーンの関係は「麗しのサブリナ」から始まり、ジバンシィは、「パリの恋人」や「シャレード」、「ティファニーで朝食を」など数々の映画でオードリーの衣装をデザインした。また彼は「ローマの休日」の衣装を、1954年のアカデミー賞でヘプバーンが着用したドレスにアップサイクルしたことでも有名だ。
サラ・バートン(Sarah Burton)がクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、イヴァンカは「ジバンシィ」に注目している。しかし、バートンは3月に開催予定のパリ・ファッション・ウイークに向けた準備に忙しく、イヴァンカの就任式のドレスをデザインすることはなかった。
ウーシャ・バンス
副大統領夫人のウーシャ・バンス(Usha Vance)は、 「リーム アクラ(REEM ACRA)」の輝くブルードレスで登場した。新たにセカンドレディーとなったウーシャは、2022年に行われたウエディングレセプションでも同ブランドのドレスを着用していた。