ロート製薬とマンダムがECから提案する体験価値

ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、ECを中心にチャネル別に展開する新ブランドについての話。（この記事は「WWDJAPAN」2024年12月9日号からの抜粋です）

PROFILE: 弓気田みずほ／ユジェット代表・美容コーディネーター

PROFILE: （ゆげた・みずほ）伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティング、企業セミナーや講演を行う。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中

【賢者が選んだ注目ニュース】

ロート製薬は2019年、「香りのオープンイノベーションラボ」として「ベレアラボ（BELAIR LAB）」を開設した。これまで感覚で捉えられてきた「香り」を科学的に検証し、商品開発や生産性向上に活用している。ドラッグストアのトモズと共同開発で店舗の香りをデザインしたり、J3所属のプロサッカーチーム「いわきFC」の選手と香りがもたらすパフォーマンスへの影響を検証したりするなど、ユニークな研究から生まれたサービスを提供してきた。22年以降は調香師のクリストフ・ロダミエルを起用してフレグランスアイテムを展開。現在はECサイトのほか、体験型店舗「ベータ」などでのポップアップを通じてタッチポイントを拡大している。今回発売したバスオイルは、ブランド初のボディーケアアイテムとなる。良質な睡眠をもたらす香りとともに、配合した3種の美容オイルによる保湿効果も期待できる。

ロート製薬のサイエンスから生まれた香りの新習慣