2016年LVMHヤング ファッション デザイナープライズ(LVMHプライズ)のグランプリに「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」のグレース・ウェールズ・ボナーが選ばれた。彼女は賞金30万ユーロ(約3570万円)を獲得した他、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンによる1年間の指導を受けることができる。
ボナーは1990年英国生まれの25歳。14年にセント・マーチン美術学校を卒業後、15-16年秋冬にロンドン・メンズ・コレクションでデビューした。日本では、東京・原宿のグレイト、神南の吾亦紅(われもこう)、熊本のザ・ジェンツ・ショップで取り扱われている。
また、特別賞は「ヴェジャス(VEJAS)」のヴェジャス・クルシェフスキーが受賞。賞金15万ユーロ(約1785万円)と1年間のコーチングを受ける機会を手にした。クルシェフスキーは、カナダ出身の19歳。高校生のときから独学で服作りを始め、15-16年秋冬にニューヨーク・ファッション・ウイークでデビューした。日本では、東京・神南のラッドラウンジと渋谷のシスターで取り扱われている。
なお、6月16日にフォンダシオン・ルイ・ヴィトンで行われた最終選考は、マーク・ジェイコブスやカール・ラガーフェルド、二コラ・ジェスキエール、ジョナサン・アンダーソンらデザイナーに加え、デルフィーヌ・アルノー「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」エグゼクティブ ヴァイス プレジデントやピエール・イヴ・ルセルLVMH ファッション グループ会長兼最高経営責任者が審査員を務めた。
なお、初回はトーマス・テイト、昨年は「マーケス アルメイダ」のマルタ・マーケスとパウロ・アルメイダがグランプリを受賞しており、今回のボナーを含め、3年連続でロンドンを拠点にするデザイナーが受賞した。