米パントン社(PANTONE)が来年のトレンドカラー 「2016 カラー・オブ・ザ・イヤー(2016 Color of the Year )」を発表した。2016年の流行色として選ばれたのは、淡いブルーの "セレニティー(Serenity)"とペールピンクの "ローズ クウォーツ(Rose Quartz)"だ。なお、2色が選ばれるのは発表以来、初になる。
同社は選定理由について、ファッションでもトレンドになっている "ジェンダーレス"を反映したからだと語った。ユニセックスアイテムやジェンダーレスへの需要が高まる中、マスキュリンなブルーと、フェミニンなピンクが性別関わらず流行するという意図だ。リアトリス・アイズマン(Leatrice Eiseman)=パントン カラー インスティチュート(Pantone Color Institute)エグゼクティブ・ディレクターは、「2色をバラバラではなく、一緒に見てほしい。暖色と寒色である同カラーはお互いを引き立たせる。ピンクを組み合わせることにより "セレニティー"が持つ静穏や静けさを強調し、ブルー を組み合わせることにより"ローズ クウォーツ"の魅力が際立つ」とコメントした。
2016年春夏ファッション・ウイーク中でも2色が多く見られた。ペールピンクは「ミュウミュウ(MIU MIU)」「J.W.アンダーソン(J.W. ANDERSON)」「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ロクサンダ・イリンチック(ROKSANDA ILLINCIC)」などのランウエイで見られた。また、11月10日に開催された「ヴィクトリアズ・シークレット ファッション ショー(VICTORIA'S SECRET FASHION SHOW)」でもピンクだけをテーマにしたランジェリーが複数登場した。一方、淡いブルーは「シャネル(CHANEL)」のショーで見られた他、レッドカーペットイベントでテイラー・スウィフト(Taylor Swift) やハル・ベリー(Halle Berry)、シャネル・イマン(Chanel Iman)らセレブにも人気のカラーだった。