「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(GIVENCHY BY RICCARDO TISCI)」の2016年春夏広告ビジュアルは、コレクションのテーマでもあった "愛"を表現した。ニューヨークで同コレクションを発表したリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=クリエイティブ・ディレクターは、ショーをアメリカ国民にとって忘れることのない9月11日に開催した。ショー後のアフターパーティーでも大きく「I BELIEVE IN THE POWER OF LOVE」を掲げた電光文字を飾り、話題を呼んだ。
広告ビジュアルでも愛や家族愛を表現した。ランジェリーからインスパイアされたコレクションを身にまとって登場するのはアイシス・バタリア(Isis Bataglia)、レクシー・ボーリング(Lexi Bowling)、レイラ・ゴールドクール(Leila Goldkuhl)、イマン・ハマム(Imaan Hammam)ら若手モデルだ。また、注目はマリアカルラ・ボスコーノ(Mariacarla Boscono)、ナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)、ララ・ストーン(Lara Stone)、ジョアン・スモールズ(Joan Smalls)、ミランダ・カー(Miranda Kerr)、キャンディス・スワンポール(Candice Swanepoel)、イセリン・ステイロ(Iselin Steiro)、ジェマ・ワード(Gemma Ward)ら「ジバンシィ」のコレクションの常連モデルも別のカットで登場することだ。撮影したのはブランドの広告を多く手掛けてきたマート・アラス(Mert Alas)とマーカス・ピゴット(Marcus Piggott)。広告には歌手のアントニー・ヘガティ(Antony Hegarty)の、愛を歌う詞が含まれている。
ティッシはキャンペーンについて、「多世代・多国籍から選ばれたモデルを起用したことは、ランウエイショーでも表現したダイバーシティーを反映している」と説明した。また、繊細なクチュールディテールからスニーカーやバックパックといったストリートスタイルなど、幅広いデザインの要素を取り入れている彼のフィロソフィーも表している。「誰でも愛のジェスチャーを形にすることができる。世界を変えられないかもしれないが、より良い世界に近づくことはできる。ポジティブであることはとても大事。人々にも伝わり、愛が広がるからね」。