ワコールは2月16日、青山スパイラルで2016年春夏国内商品戦略説明会を行った。"新しい快適"をキーワードに開発した「ワコール(WACOAL)」「ウイング(WING)」およびアンフィやウンナナクール、ワコール ザ ストアなど直営店用の新作を発表。今年6月に創設70周年を迎える同社が事業部の壁を取り払い、統一のキーワードで商品開発するのは初めての試みだ。安原弘展ワコール社長は「過去には春夏シーズンで100万枚以上を売り上げたキャンペーン商品もあったが、販売チャネルおよび消費傾向の多様化により、以前のようなヒット商品は出にくい。多様化に対応する販売および商品戦略が必要だ」とコメント。社内で一つのテーマを掲げることで合理化を図るとともに、統一してトレンド発信を行っていく。ファッションに見られるスポーティーかつリラックスしたムードを下着にも反映したのが今回の新作。ワコール人間科学研究所を持つ同社ならではの"新たな快適"と"造形美"の融合を図った商品の登場だ。
「ワコール」からは3月、ブラとバストに一体感が生まれる"スハダ(SUHADA)"が登場する。3D同化フレーム内蔵のカップで無理なくフィットし、価格は5600円から。肌映りのよいカラーにもこだわった。量販店用「ウイング」は 3月、"まるでヌードブラ"を、4月に"ときはなつブラ"を発売する。前者は解放感ある付け心地にもかかわらず美しいシルエットが特徴で、価格は4600円から。後者は、夏のブラストレスを解決し、快適かつすっきりしたバストラインを可能にする。価格は4400円から。直営店用は2月18日、"ブラジェニック"が2タイプ登場。ワイヤーが入っていなくてもぷっくり丸胸が作れるというもの。「胸もアガれば心もアガる」をスローガンに各地でコラボやイベントを開催する。