ファッション

「レスポートサック」“エッセンシャル”ラインが好調 現代人をトリコにする超軽量バッグのヒミツ

INDEX
  • ファッションと機能性の両立
  • 新作コレクションはライムがキーカラー
  • クオリティーのヒミツは“日本製”にあり
  • 現代人の負荷を軽減させるバッグとして

「レスポートサック(LESPORTSAC)」のプレミアムライン“エッセンシャル”が売れている。同ブランドの他商品と比較するとやや高価格のため、これまで40〜50代の女性を中心に人気を博してきたが、ここ2年で30代の男女にまでファン層を拡大。2024年の売上高は前年比86%増、19年比で191%増と安定した伸長率を誇っており、全体の売り上げの15%ほどを占める主力商品に育ってきている。そんな“エッセンシャル”の人気の理由は、ファッションとの親和性や圧倒的な軽量感にある。

ファッションと機能性の両立

“エッセンシャル”は、シンプルで洗練されたエッセンスを取り入れつつ、ブランドスローガン「LIGHTEN YOUR WORLD」を落とし込んだ究極のシリーズだ。最も軽量なベルトバッグは124グラム、デビュー以来人気が続くアーバンバックパックは412グラムと、持っていることを忘れるくらい軽い。ジェイアール名古屋タカシマヤの澄田英志=営業第1部ハンドバッグ・財布小物グループマネージャーは、「抜群の軽量感はもちろん、収納力など、身につける人の気持ちまで軽くするような実用性が人気のヒミツではないか」と分析する。一方、高品質なアウターに使用する生地“マイクロリップストップナイロン”を採用し、ファッションとの親和性を向上。阪急うめだ本店の春風信介=ハンドバッグ・雑貨営業部ディビジョンマネージャーも、「ブランドを主張しすぎることなく、どのようなファッションにも合う希少なシリーズ。例えるならアップルウォッチのような存在で、ブランドよりスタイルを重視する昨今のお客さまのニーズをうまく捉えている」とうなずく。

1泊分ほどの荷物が収納できるダッフルバッグから、ちょっとした外出に適したベルトバッグまで、幅広いサイズ感をラインアップしているのも特長。すっきりとしたラインや流線的なシルエットなど、どのバッグもドイツの美術学校・バウハウスが提唱するミニマリズムの原理を体現している。中でも人気なのは、バックパックやビッグトートなど、圧倒的な軽量感を実感できるバッグ。YouTuberがその軽さや使い勝手を紹介するなど、口コミでも認知が広がっているという。ブラックやグレー、ホワイトなどベーシックなカラーに人気が集まっているほか、各シーズンの限定色も話題を呼んでいる。2025年春コレクションではライムをキーカラーに打ち出し、春先のファッションを爽やかにアップデートする。

“エッセンシャル”が持つファッションとの親和性や機能性は、北陸の産地の卓越した技術に裏付けられている。生機(きばた)は特殊な糸を織ることができる石川県、染色やコーティングは福井県で行っており、それぞれの技術が合わさることで“エッセンシャル”の圧倒的な軽さや肌触りを生み出している。「糸の数や太さ、配列まで、ブランド側の要求を設計の段階から忠実に再現しており、それが完成時の品質につながっている。細かいところまで徹底的に向き合っているのが日本の産地の強みだ」(レスポートサックジャパンの神代香織マーケティング シニアマネジャー)。同ブランドが「日本製の素材ならでは」と自信を持って語る生地感は、ジェイアール名古屋タカシマヤの澄田グループマネージャーも太鼓判を押す。「軽さが特長のナイロン生地である一方、しっかりとしたハリ感と上品な光沢感も兼ね備えている。年齢や使用シーンを問わない生地感のため、ファン層の拡大にも寄与している」。

現代人の負荷を軽減させるバッグとして

ブランド発祥の地・ニューヨークのスタイリッシュかつシンプルなデザインと、日本の卓越した技術を掛け合わせた“エッセンシャル”シリーズ。神代香織マーケティング シニアマネジャーは、「今後はファッションとの親和性や機能性を体験できるようなイベントを開催したい。これからも今を生きる人の物理的・心理的な負荷を軽減する存在でありたい」と展望を語る。多様化する現代人のライフスタイルに寄り添うバッグとして、今後も唯一無二の存在を貫く。

問い合わせ先
レスポートサックジャパン
0120-141-333