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特集 25年春夏オートクチュール 第2回

新生「ヴァレンティノ」クチュールを解剖 ミケーレは「クチュールは、僕にとってのフェラーリ」

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  • 「気が遠くなり」「目もくらむような」 オートクチュールを無数の言葉で紡ぐ

新生「ヴァレンティノ」クチュールを解剖 ミケーレは「クチュールは、僕にとってのフェラーリ」

「気が遠くなり」「目もくらむような」
オートクチュールを無数の言葉で紡ぐ

ミケーレ初のクチュールは、「ヴェルティジヌー(VERTIGINEUX)」というフランス語がキーワードだ。「ヴェルティジヌー」には、二つの意味を込めた。まず一つは、「気が遠くなる」という意味。言葉通り、全てのドレスは「気が遠くなる」ほどの手仕事で余白や隙間を埋め尽くすほど贅を極めたもの。総プリーツのトレーンを引くサテンドレスの上から、星と羽根の刺しゅうを施して縁を金細工で囲んだレザーを縦横無数に並べたミニドレスを合わせるなど、糸、生地、パーツ、アイテム、そしてスタイリングとあらゆる段階において色や光、装飾を盛り込む足し算のクリエイションを連打する。それぞれのスタイルへの思いは無数の言葉で語り、リスト化した(ドレス画像のキャプションは、このドレスへの思いをつづった言葉)。この言葉を背景に流したランウエイは、フィナーレで照明が激しく明滅。「ヴェルティジヌー」のもう一つの「目もくらむ」という意味を演出でも表現した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月10日号からの抜粋です)

VALENTINO

ヴァレンティノ

DESIGNER/アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)

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