三井不動産は10日、「三井アウトレットパーク幕張」(千葉市)の増床・改装部分を関係者に公開した。14日に全面開業する。新設された第3期棟によって営業面積は1.4倍の約2万2700平方メールに拡大。57店舗が新規出店し、既存の34店舗も移転・改装を行い、計137店舗の駅前立地としては最大規模のアウトレットモールになった。この数年の売上高は175〜190億円で推移していたが、改装・増床効果とインバウンド強化策によって240億円に増やす。
働く女性の来店が多い施設特性を踏まえたリーシングを強化した。主な新規出店は「スタニングルアー」「アンシェヌマン ミション デポ」「アングローバルショップ」「ローズバッド」「ダイアン フォン ファステンバーグ」など。期間限定店として「エストネーション」「フリークスストア」なども誘致した。駅前広場に面した第1期棟の正面入口には「メゾンカイザー」のオープンカフェを入れた。また、集客力に定評のある「ビームス」「トゥモローランド」を駅から離れた第2期棟から第1期棟の正面入口付近に移した。
同施設は2000年に京葉線・JR海浜幕張駅の駅前に開業。2005年には多数の有力セレクトショップを誘致して第2期棟を新設した。周辺は幕張メッセやオフィスビルなどのビジネスエリア、マンションや学校などの生活エリアに囲まれており、月に1回以上訪れる客が約半数を占める「日常使いのアウトレットモール」(三井不動産)という特色を持つ。近年は周辺のホテルに成田空港や東京ディズニーランドを利用する外国人観光客が増加しており、免税対応店の増加や外貨両替機、多言語対応などのサービス充実で、これらの囲い込みを狙う。