ファッション

カール・ラガーフェルドが仏税務局の監察下に 所得26億円以上申告せず

 カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は6年間にわたり総額2000万ユーロ(約26億円)以上の所得を申告しなかったとして仏税務局の監察下にいることを1月6日、仏週刊誌「レクスプレス(L'Express)」が報じた。同誌によると、問題の額は彼が携わるファッションメゾンによる収入ではなく、フォトグラファーとして撮影した写真やフリーランスのプロジェクトによるものだ。フリーランスのプロジェクトの中には、彼がプロデュースしたカナダのコンドミニュームやマカオのホテル、VIPゲスト用のヘリコプターなどが含まれる。また、彼は「ディオール オム(DIOR HOMME)」の広告キャンペーンやピレリ(PIRELLI)カレンダー、「V」「ヌメロ(NUMERO)」「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」といった雑誌のファッションページの撮影も手掛けてきた。

 関係者によると、ラガーフェルドの会計士やファイナンシャルアドバイザー(財務顧問)は税務局と話し合いを進めている。また、彼がフランスに対して多額の税金を支払っていることを主張しているという。

 2012年にラガーフェルドはフランス政府に対し、年収100万ユーロ(約1億3000万円)を超える者に課せられる75%の所得税について反対の意をスペイン版「マリークレール」で示し、話題を呼んだ。

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