パルコは18日、仙台市内で会見を行い、7月1日にオープン予定の、仙台2館目の「仙台パルコ2」のテナントを発表した。地下2階・地上9階の同館には84店舗を集積。衣料品を3割に抑える一方で、6~9階の4フロアに駅前エリアでは初になる大型のシネマコンプレックスを導入した他、1階を全店飲食で構成、各フロアにはカフェを置くなど、飲食と雑貨、コスメを充実させた。牧山浩三パルコ社長は、「飛び地にはなるが、これでパルコとしてのフルラインアップを見せられる。『仙台パルコ2』では30代の大人に向けたライフスタイルを提案する」と語った。仙台駅前エリアでは、駅ビルの「エスパル仙台」が3月に大型リニューアルを実施。駅の東西を繋ぐ通路沿いに約1万平方メートルの新館をオープンした他、本館のテナントを大きく入れ替え、ガールズ系が中心だったMDを、セレクトショップや飲食店を導入した。牧山パルコ社長は、「駅前のエリア全体を一つのモールのように捉えており、『エスパル仙台』は競合というより、協業先と捉え、一緒に駅前商圏の活性化を図りたい」という。『仙台パルコ2』に駅前では初の大型シネコンを導入し、郊外に流れるお客を駅前に呼び戻す考えだ。
「仙台パルコ2」は、仙台駅から垂直に伸びるペデストリアンデッキと直結するメーンフロアの2階には、「バオ バオ イッセイ ミヤケ」「イソップ」「クラスカ ギャラリー&ショップ ドー」「茅乃舎(かやのや)」などの雑貨とコスメ、食料品店を導入。一方1階には全店を飲食店で構成する。
【仙台パルコ2概要】
主要テナント
1階 飲食:撰 利休/サルヴァトーレ クオモ&バール/クア・アイナ/野菜を食べるカレーcamp
2階 雑貨・コスメ:バオ バオ イッセイ ミヤケ/オム プリッセ イッセイ ミヤケ/45R/イソップ/ジョンマスターオーガニックセレクト/4℃/クラスカ ギャラリー&ショップ ドー/茅乃舎
3階 ファッション:エム―プルミエ/セオリー/ランバン オン ブルー
4階 ファッション:メルシーボークー、/マーキュリーデュオ/ルーミィーズ/キャス キッドソン/ココディール/モストコーヒー
5階 ファッション&ライフスタイル:コーエン ジェネラルストア/東北スタンダードマーケット/マンハッタン ポーテージ
6~9階 シネマコンプレックス「TOHOシネマズ仙台」
横山泰明