日本空港ビルデングは、羽田空港第1ターミナルに各種スイーツを集めた新エリア「ハネダ スター&ルクス(HANEDA STAR&LUXE)」を2月20日に開く。和菓子から洋菓子まで約13ブランドが出店。気鋭のシェフやパティシエとの協業によって、デパ地下に負けないクオリティーとストーリー性でギフト需要を狙う。
羽田空港第1ターミナルの出発フロアである2階マーケットプレイスに、300平方メートルの新エリアを設ける。ここではジャンルの枠を超えて活躍する作り手のスイーツを“クリエイタースイーツ”と名づけ、国内外から人が集まる空港の立地を生かして発信する。
18日にメディア向けの記者会見と内覧会を実施した。羽田空港を運営する日本空港ビルデングの大西洋副社長は「羽田の価値を高める上で、食はとても需要」と位置づけ、「搭乗客以外のお客さまを3割は集めたい」と意気込む。一方で「(商業を運営するあたり)羽田空港のMD施策には課題が多い。顧客の関心ごとに合わせた展開分類やMD施策が遅れており、ポテンシャルを生かし切れていない」と述べる。ハネダ スター&ルクスはそうした課題をクリアする一歩にしたい考えだ。
ハネダ スター&ルクスでは、よくある空港のお土産にとどまらない商品価値を提供するため、羽田限定商品も充実させた。客単価も従来の品ぞろえに比べて1.5倍を想定する。
出店するシェフやパティシエの期待も高い。イートインもある「諸鈎(もろかぎ)」を出店するシェフパティシエの加藤峰子氏は、「和菓子の文化を未来につなげたい。そのために空港から若い人や海外の人に届ける」と話す。「メゾンカカオ」創業者でカカオディレクターの石原紳伍氏は、「空港はワクワクする特別な場所。(搭乗して)数時間後にも美味しく食べることができる生ガトーショコラを開発した」と述べた。
13店舗のうち、クリエイタースイーツは「諸鈎」「いったつみとらどう」「メゾンカカオ」「レガレヴ」「ミスターチーズケーキ」の5店舗。それ以外にも「とらや」「小布施堂」「叶 匠壽庵」「福砂屋」「ねんりん屋」「ナーディル・ギュル」「ラデュレ」が出店するほか、「ザ・ペニンシュラ・ブティック」が5月末までポップアップを営業する。