大丸松坂屋百貨店の大丸梅田店は、大阪・関西万博に向けてインバウンドの取り込みも念頭に、5階フロアの段階的な改装を進めている。それに伴い1月14日、フェムテック売り場「ミチカケ」の営業を終了した。
「ミチカケ」は2019年11月に営業をスタート。“女性のリズムに寄り添う”をコンセプトに、約900㎡の売り場に生理グッズやセクシャルグッズなどを集積・販売した。百貨店としては先進的な試みとして話題を集め、“西日本最大級のフェムテック展”をうたう「ミチカケ・ウェルネスアクション」でフェムテック関連商品やサービスを展示するなど、館を超えたさまざまな試みでフェムテックの普及に取り組んできた。
ただ、それから消費者の価値観やニーズが変化する中で、「“女性のための”という形でターゲットを限定する売り場のあり方、コンセプトも含めて時代に合わせた再検討が必要」との考えの下、営業終了を決めた。現在のところは、別の形態での再スタートやフェムテック商品の別の売り場の取り扱いなどの計画はないという。