ファッション

「ミナ ペルホネン」17店舗目の福岡店がオープン 皆川明が語る地元に馴染む店づくり

INDEX
  • 地元ファンの熱気に包まれたオープン初日
  • 「ミナ ペルホネン」が地方に出店する理由

ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」は1月末、福岡店をオープンした。同店舗は、昨年末の盛岡店に続き、ブランド17店舗目。3層137平方メートルの福岡店は、ダイニング、リビング、書斎などをイメージする空間で構成し、コレクションラインやテーブルウエア、北欧のビンテージアイテム、国内外の作家作品をそろえる。店舗デザインは、緒方慎一郎率いるシンプリシティが担当。木やレザーを使用したブラウンが基調の落ち着いた心地よい空間になっている。昨年オープンした盛岡店の照明同様、金沢在住の作家である辻和美が福岡店のためにシャンデリアを手掛けた。

地元ファンの熱気に包まれたオープン初日

店舗は、天神にほど近い中央区・赤坂。どちらかというと、ひっそりとした静かな通りで、近くには公園もある。オープン初日、店内は「ミナ ペルホネン」のファッションに身を包んだ多くのファンで賑わっていた。入店制限をせざるを得ず、店舗の外には辛抱強く入店を待つ行列も。ファッションをはじめ雑貨類もそろえているため、試着をしたり、バッグや小物を手に取ったり、興奮しながらショッピングする人々。デザイナーの皆川明も店頭で、ファン一人一人と会話をしながら、にこやかに写真撮影に応じていた。ファンからは、「お店ができて嬉しい」「また来たい」という声が続々とあり、福岡の根強いファンの「オープン当日に行きたい、何か購入したい」という熱気が伝わってくる初日だった。

「ミナ ペルホネン」が地方に出店する理由

皆川は、福岡に出店したいという思いと直営店の必要性を感じていたという。22年に福岡市美術館で「つづく」展の開催前から場所を探しはじめ、この物件との出合いがあり出店した。皆川は、「中心地というよりも、緑が近い場所がいいと思った。友人宅を訪れる感覚で来てもらえると嬉しい」とコメント。

今までも、京都や金沢など地方に出店してきた。地方に出店する理由について皆川は、「買い物だけでなく、その土地に根付く文化に触れてほしい」と話す。ビジネスというよりは、それぞれの土地の独特な文化を共有したいという思いからだろう。そのため出店する際は、できるだけ昔からその土地にある建物や景色を残すようにしている。「景観を崩すのではなく、自分たちが馴染むようにしている」。その土地へリスペクトを払いながら、地元ファンや店舗を訪れる人々とつくる、そんな店舗を目指しているようだ。

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