寒暖差、花粉飛散、紫外線。春の肌は過酷です。季節の変わり目に肌のバリア機能が低下することは広く知られていますが、特に花粉症の人は肌悩みも多数。各ブランドは花粉による肌悩みに着目した製品や、バリア機能が低下した敏感肌でも安心して使える製品開発を行っています。そこで、2025年春発売の新作の中から花粉悩みや敏感肌に着目したアイテムを紹介。日々のケアで健やかな肌を目指して。
「もしかして敏感肌?」と感じた人の
8割が花粉症状を持っている
花粉が飛び交う時期は肌がセンシティブになる人が多くいます。敏感肌ブランドの「ディセンシア(DECENCIA)」が2024年11月、全国20~60代の男女586人に行った調査によると、「これまでに敏感肌だと感じた経験がある」と答えた人は全体の51.5%と半数を占めていました。また、敏感肌だと感じた経験がある人のうち「10月~4月の時期に花粉症状がある」と答えた人は80.8%に。花粉症状を持つ人の多くが肌に悩みを抱えているほか、花粉症ではない人でも肌変化を感じていることが分かります。
花粉症状を感じている人が悩む肌トラブルで最も多かったのは「かゆみ」(51.8%)で、次いで「カサカサ」(23.9%)や「ブツブツ」(10.5%)という結果に。少数意見には「赤み」(7.4%)や「ピリつき」(5.0%)などもありました。
今一度確認したい
肌トラブル時のケア方法
これら症状はさまざまな理由でバリア機能が低下し、肌が敏感になっているところに花粉やほこりなどのアレルゲンが肌に影響を与えることで起こるといわれています。肌が敏感に傾いた時には、いつも以上に肌のケアを意識することが大切です。
刺激の強い成分&施術は休む
昨今は“攻めのスキンケア”が注目され、さまざまな成分やアイテムが市場を賑わせています。効果実感が高いそれらアイテムは肌への刺激も強く、揺らぎ敏感肌を悪化させることも。また、レーザーやピーリングといった美容施術もこの時期は控えた方が良いでしょう。
敏感肌を考慮したアイテムを使用する
普段は大丈夫でも、肌が揺らいでいる時に刺激を感じることは多いもの。例えば、化粧水のエタノール(アルコール)は防腐や殺菌、収れんや油性成分をなじませるなどといった目的があり決して悪いものではありませんが、花粉時期には刺激を感じるという人もいます。いつも使っているスキンケアに刺激を感じたら、この時期だけは肌の状態と自分の肌質に合ったアイテムを変えてみても良いでしょう。低刺激を考慮し設計している、敏感肌向けを謳ったブランドは揺らぎ時期の味方になってくれるはず。
肌を触りすぎないケアを
ちょっとした刺激が肌に影響を与えるため、肌をこすったり頻繁に触ったりする行為は極力避けたいもの。ケアをシンプルにしたり、泡タイプの洗顔料で優しく洗う、スプレータイプの化粧水や日焼け止めを使うなどのほか、石けんで落とせるメイクアイテムを使うのもアイデアです。
肌に花粉やほこり、ちりなどを付着させない
「肌を休ませる」と思うと何も塗布しない方が良さそうに思われがちですが、逆にすっぴん肌は花粉をはじめとした大気中のアレルゲンや紫外線の刺激を受けてしまいます。外部刺激から肌を守るシールドはとても大切です。
【花粉や揺らぐ肌に着目 新作7選】
Nオーガニック
(N ORGANIC)
“花粉爆発”を防ぐジェルクレンジング
ライフスタイルビューティブランド「Nオーガニック(N ORGANIC)」は、環境による肌ダメージに着目したジェルタイプのクレンジング“スージング クレンジングジェル”(170g、3850円)を発売する。メイクとともに花粉などの大気汚れ、皮脂、角質などの5大汚れを落とすジェルクレンジングで、花粉が内包するアレルギー物質の放出“花粉爆発”から肌をケアする(3月12日発売)。
■商品詳細
“スージング クレンジングジェル”(170g、3850円)
オサジ
(OSAJI)
肌を花粉から守る“ディフェンスシリーズ”がリニューアル
敏感肌向けコスメブランド「オサジ(OSAJI)」は、肌を花粉から守る“ディフェンス”シリーズから“ディフェンスミスト シトラスハーブ”(50mL、2750円)をリニューアル発売するとともに、“ディフェンスバーム”(2.3g、2750円)を発売する。ミストは肌表面に吸着し保護膜を形成する吸着型ヒアルロン酸と、角層を保湿し肌本来のバリア機能をサポートする浸透型ヒアルロン酸を配合し、潤いを保ちながら乾燥や大気汚染物質から肌を守る。バームは目元の凹凸や小鼻にも小回りがきいて塗布しやすい、スリムなスティックタイプの容器を採用。持ち歩きしやすいサイズに設計した。
■商品詳細
“ディフェンスミスト シトラスハーブ”(50mL、2750円)
“ディフェンスバーム”(2.3g、2750円)
エッフェ オーガニック
(F ORGANICS)
七草発想で整える「揺らぎの調律ケア」
「F ORGANICS(エッフェ オーガニック)」は、揺らいだ肌を整えるカーミングラインをリニューアルし、リペアカーミングシリーズとしてパッケージも新たに発売する。ラインアップは洗顔後に使うプレローション美容液“リペアカーミングバリアスキンセラム”(20mL、3960円)、水分と油分をシェイクして使う2層タイプの化粧水“リペアカーミングローション”(100mL、3630円)、ワセリンのようなシールド感でバリア機能を健やかに保つバーム“リペアカーミングバーム”(20g、3960円)の3アイテム。ブランドが掲げる「11のフリー」に加え、揺らぐ肌にとって刺激となり得る防腐剤、エタノール、界面活性剤も使わずに開発した(3月1日発売)。
■商品詳細
“リペアカーミングバリアスキンセラム”(20mL、3960円)
ファンケル
(FANCL)
“水を味方に”肌の潤いを守る洗顔料
洗顔時の潤い流出を防ぐ「ファンケル(FANCL)」の“スキンコンディショニング洗顔”(90g、1595円)は、潤いメンテナンス成分やターゲティング洗浄成分のほか、保湿成分、ヒト型セラミド、肌荒れ防止成分などのスキンケア成分を配合。乾燥や肌荒れ、くすみを防ぎながらバリア機能をサポートする(3月18日発売)。
■商品詳細
“スキンコンディショニング洗顔”(90g、1595円)
キュレル
(CUREL)
ファンデ負担から肌を守るUV化粧下地
乾燥性敏感肌を考えたスキンケアブランド「キュレル(CUREL)」が発売するのは、ファンデーションの負担から肌を守りつつ美肌に仕上げるUV化粧下地“潤浸保湿 ファンデ負担防止ベース”[SPF41・PA+++](30g、2750円※編集部調べ)。独自開発の「スキンプロテクト膜」を採用したことで、みずみずしいテクスチャーが肌に密着。ファンデーションによるごわつきや負担感を軽減する。
■商品詳細
“潤浸保湿 ファンデ負担防止ベース”[SPF41・PA+++](30g、2750円※編集部調べ)
ラ ロッシュ ポゼ
(LA ROCHE POSAY)
紫外線防御を強化し、くすみをはね返すトーンアップUV
トーンアップUVが大ヒットしている「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」も、実は敏感肌のためのスキンケアブランドだ。ブランド誕生50周年を記念し発売した“UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+”[SPF50+・PA++++](30mL、3960円)は肌を外的刺激や紫外線から守りながら、明るく見せる実力派。従来品と比較しベタつき感のないテクスチャーを実現したほか、光の反射力と黄ぐすみ補正をアップさせたことで、表面、内部共に整った“生艶肌”を演出する。
■商品詳細
“UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+”[SPF50+・PA++++](30mL、3960円)
石澤研究所
ミストタイプの新アイテム
石澤研究所の「紫外線予報」は、子どもでも使える肌刺激が少ないアイテムが豊富なUVケアブランド。新登場の“ノンケミカル UV クリアミスト M”[SPF30・PA++](30mL、2475円)は顔に直接スプレーできるタイプの日焼け止めで、ブルーライトや花粉、PM2.5もブロックする。無鉱物油、酸化亜鉛フリー、石油系界面活性剤不使用、紫外線吸収剤不使用、ノンパラベン、ノンシリコン、ノンアルコールの無添加処方で、美容成分としてシカやヒアルロン酸、コラーゲン、アルブチンを配合。肌に触れずにUVケアと保湿をかなえる。
■商品詳細
“ノンケミカル UV クリアミスト M”[SPF30・PA++](30mL、2475円)