ファッション

「東京ランウェイ」が来年2月、ニューヨークを発表の場に

 ガールズファッションイベント「東京ランウェイ」が来春、ニューヨーク・コレクションに公式参加する。「東京ランウェイ・ミーツ・ニューヨーク」と題し、2015-16年秋冬ファッション・ウィーク期間中の2月に、メイン会場となるリンカーン・センターのシアターで、日本のコレクション・アパレルブランドを集めた合同ショーを行う。「アウラ(AULA)」や「ハンアンスン」「ダブルスタンダードクロージング」「フィグ&ヴァイパー(FIG&VIPER)」など7 ブランドが参加する予定だ。日時は未定。

 「東京ランウェイ」は、日本初のガールズファッションイベント「神戸コレクション」の東京公演としてスタートしたが、日本ファッション・ウィーク推進機構サポートの下、12年に改称・刷新した。また、「上海コレクション」開催や、タイで合弁会社、東京ランウェイ・マーケティングを立ち上げ、日本ブランドを集約した「東京ランウェイショップ」をオープンするなど、ASEANを中心に海外事業を拡大してきた。主催する東京ランウェイ実行委員会の平藤真治アイグリッツ社長は、「02年に我々の拠点である関西のトレンド発信地、神戸からスタートし、東京進出後、アジア全体に力を入れてきたが、限界がある。だったら、世界が注目する欧米だと考えた時、ストリート色が強く、日本のファッションに理解のあるNYだと思った。ショーでは、日本のトップモデルを中心に、現地オーディションしたモデルを起用する。また、ショールームで合同展示会も行う予定だ。最もトレンド力のあるブランドを集め、音楽とテクノロジーを融合させた日本らしいステージを準備する。彼らを後押ししてくれるスポンサーとともに、新天地に向かう」と意気込む。

 一方で、コレクション発表経験のないアパレルブランドにとっては、通常より2〜3ヵ月前倒しでアイテムを作らなければいけないというハードルがある。シーズン開幕地であり、トレンド発信力が問われるNYで、どこまで日本のリアルファッションが求められるのかなど、「東京ランウェイ」の新たな開催意義に懸念する声もある。今後の追加ブランドやスポンサーなどの発表に注目が集まる。

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