三陽商会は、大阪・梅田の商業施設「イーマ」地下2階にセレクトショップ「ラブレス」の姉妹ブランド「ギルドプライム」の関西2号店を4月16日オープンした。全国では2012年10月にオープンした神戸店に続く4店舗目。大阪市内では心斎橋ビッグステップに「ラブレス心斎橋」があるが、梅田の顧客からの問い合わせが多く、待望のオープンとなった。25日には東北1号店を仙台フォーラスに出店する。
約90坪の広い店舗はメンズとウィメンズがほぼ半々。中世ヨーロッパの古城や砂漠のオアシスにある宿営地をイメージしたデザインに凝った店内には、モードとカジュアルの融合をコンセプトに国内外の買い付けブランドとオリジナル商品が並ぶ。ハイブランドを揃える「ラブレス」に比べて価格、テイストともに買いやすいブランドを取り揃えているのが特徴だ。顧客年齢も10代後半から30代をターゲットとしている。オリジナル比率は約4割で、主な買い付けブランドは「アレキサンダー・マックイーン」「MCM」「ヴァレンティノ」「レベッカミンコフ」「ヨシオ クボ」など。
鶴博幸ブランドディレクターは「大阪初でメディアでの露出が多く、集客力のある点がイーマのリニューアル方針と合致した。実績がない梅田でいきなり100坪近い店舗面積を確保できたのも魅力的だった。感度の高いファッションビルで世界観を大事にしながらブランドを訴求していきたい」と話す。
「ラブレス」と「ギルドプライム」を展開するセレクトショップ事業部は、5年連続で計画を達成。2014年度の売上高は前年比115%。今春夏もセットアップやスカートなどが好調で、1?3月の売上高は約110%で推移している。路面店を構える「ラブレス」に対し、「ギルドプライム」は商業施設に100坪クラスの店舗を出店する方針。18年度までに新宿、池袋、銀座、名古屋、金沢、広島などのエリアに計20店舗の出店をめざしている。
セレクトショップとして後発の同業態だが、「認知度アップをめざし、常に新しいことに取り組んでいるのが好調な理由」(同)という。「ギルドプライム梅田店」では、同店限定商品として、ミクシィの人気スマホゲーム「モンスターストライク」や円谷プロダクションの「ウルトラマン」とのコラボTシャツを発売。18日から販売する「モンスターストライク」のコラボTシャツはすでにオンラインの先行予約で2000枚を完売しており、梅田でも大勢の来店が予想される。