アシックス(ASICS)が成長の坂を快足で駆け上がっている。ランニングを中心とした競技用シューズや「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」などのファッションスニーカーが世界中でヒットし、2024年12月期連結業績は売上高で前期比18.9%増の6785億円を達成。今期(25年12月期)は前期比15.0%増の7800億円を見込む。宿願である「売上高1兆円」の大台も見えてきた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号からの抜粋です)
「オニツカタイガー」が高収益をけん引
東京・銀座の中央通りにある「オニツカタイガー」の直営店。店内はアジアや欧米の観光客でごった返し、試し履きする客のためにスタッフが忙しく動き回る。購入したスニーカーが入った黒い紙袋を持ち、店舗の前で記念撮影する人の姿が絶えない。
銀座エリアで「オニツカタイガー」は、7丁目の中央通り沿いに「オニツカタイガー」と「ニッポンメイド(NIPPON MADE)」、5丁目の晴海通りに「オニツカタイガー イエローコンセプトストア(ONITSUKA TIGER YELLOW CONCEPT STORE)」、4丁目の松屋通り沿いに「オニツカタイガー レッドコンセプトストア(ONITSUKA TIGER RED CONCEPT STORE)」の4店舗を運営する。いずれの店舗も訪日客が殺到し、入場規制することもある。
アシックスの日本事業を管轄するアシックスジャパンにとって、今や「オニツカタイガー」は最大の稼ぎ頭だ。24年12月期の売上高945億円のうち「オニツカタイガー」は407億円を占める。その半分以上がインバウンドによる売り上げだ。日本市場のインバウンドがけん引するかたちで、24年12月期の全世界での「オニツカタイガー」の売上高は前期比58.3%増の954億円になった。
時価総額は2兆7000億円台
アシックスの24年12月期連結業績は、売上高が前期比18.9%増の6785億円、営業利益が同84.7%増の1001億円、純利益が同80.9%増の638億円だった。全ての項目で過去最高を更新した。売上高はコロナ前の19年12月期と比べて1.8倍に拡大した。同社は売上高に占める海外比率が8割。日本だけでなく、北米、欧州、中華圏、オセアニア、南アジアなど多くの地域で2ケタ以上の大幅増収を実現している。好業績を受け、昨年7月に2兆円台に乗った時価総額は2月20日時点で2兆7029億円まで上昇した。
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