スキンケアブランド「オサジ(OSAJI)」は4月23日、母と子に向けた石けん“バーソープ ツナグ”(90g×2、3850円)を数量限定で発売する。「オサジ」高崎OPA店と東京グランスタ店、群馬県高崎市の山名八幡宮、山名八幡宮のオンライン授与所で扱う。
“バーソープ ツナグ”は、安産・子育ての神を司る山名八幡宮とのコラボレーションで誕生した。1点ずつを神社で祈祷し、購入した母子の縁がより深いものになるように祝詞を奏上している。
母子で使用できるように2つセットで販売する。グリセリンを配合して潤いを守りつつ、天然のミネラルを豊富に含んだレッドクレイでさっぱりとした洗い上がりを目指した。香りは国産ヒノキ木油を配合。全てに山名八幡宮のご祈祷証明書を同封している。
きっかけは「碑を知ってもらいたい」という思いから
今回のコラボレーションは、⼭名⼋幡宮が鎮座する⾼崎市⼭名町にある特別史跡“山上碑”の認知を広げ、碑の保存につなげたいという思いからスタートした。山名八幡宮の第27代宮司である高井俊一郎氏は「自分たちでも発信しているがなかなか広がりにくいところがある。『オサジ』とコラボすることでより波及できたらうれしい」と話す。
“山上碑”は約1300年前、長利という僧が母のために建てた現存する日本最古の石碑だ。「オサジ」の開始も、茂田正和ブランドディレクターが皮膚疾患を抱えていた母を思い、自宅のキッチンで化粧品を作り始めたことがきっかけだった。「山上碑も母のためを思った碑であるし、山名八幡宮は安産と子育ての神であるし、つながりがあると思った」(茂田ブランドディレクター)。
そういった背景から、「母を思うことができる」製品作りに着手した。「単なるギフトではない。それを渡し、自分も持つことで、離れていても母とのつながりを認識するきっかけになったら」という思いから、2つセットで1つずつ祈祷するスタイルを採用した。
茂田ブランドディレクターは、「日本の大事な文化を断たないようにしていくことが、日本の化粧品ブランドとして1つの使命だと考えている。神社もその1つとして欠かせない。今後も自分たちが手伝えることができたらうれしい」と話した。宮司の高井さんは「ただモノを買うのではなく、その背景も含めて購入する傾向が進んでいる今、神社やお寺などは日本のモノ作りと共にもっといろんな価値を生めるはず。垣根を越えて日本の産業や歴史を守っていきたい」とコメントした。