ファッション

企画から2年……「ジル・サンダー」デザインチームが惚れ込んだ日本デニムの職人技とは?

 オンワードグローバルファッションは、「ジル・サンダー(JIL SANDER)」から日本製のデニムとジャージーのカプセルコレクション「ファイア(FIRE)」を発表した。コレクションでも日本の生地を積極的に使っている「ジル・サンダー」だが、メンズデザインチームがデニムの産地、岡山県倉敷市の児島に訪れた際に、職人によるデニムの加工技術に感銘し、企画から2年を経て「ファイア」を立ち上げたという。主軸のプレミアムデニムの特徴は、中国地方の伝統的な建造物に使用される"焼杉(やきすぎ)"の風合いを取り入れたデザインだ。ブラックデニムの表面にポリウレタンの樹脂を塗り、光沢感のある炭のようなひび割れの加工をしている。はいているうちに、さらにひびが広がり、より焼杉のディテールが生まれる。メンズデニムの型は「ジル・サンダー」の既存のスキニーやストレート、クロップド、ロークロッチなど。ウィメンズもその形にあわせたもので、ユニセックスのようなスタイルを提案する。パンツの中心価格は5万8000円で、加工した商品は6万5000円など。ジャージーは、焼杉のカラートーンに合わせたチャコールや黒などのダークな色をメーンに、Tシャツやパーカ、パンツなどがそろう。価格はTシャツが2万7000円、パンツが4万9000円など。

 4月6〜12日まで、伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで先行販売し、その後、4月13日〜5月31日までジル・サンダー青山店で、4月20〜26日まで岩田屋本店と日本橋三越本店で、5月11〜24日まで丸井今井札幌店で順次、ポップアップストアを展開する予定だ。なお、6日には伊勢丹新宿店で「ファイア」先着5人の購入者を対象に、モデルの水原佑果との記念撮影会に参加することができる。

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