「ユニクロ」は東京、上海、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリの5カ所にあるR&Dセンターのうち、パリのR&Dセンターのアーティスティック・ディレクターに、クリストフ・ルメールを起用する。R&Dとはリサーチ&デベロップメントの略で、その地域のファッション動向やライフスタイル、新素材の情報などを調査し、商品開発やコンセプト、デザインなどを研究開発する拠点のこと。ルメールは2015-16年秋冬と16年春夏にユニクロと協業して「ユニクロ アンド ルメール(UNIQLO AND LEMAIRE)」を発売したところ、大盛況だったことや、服作りに対する思想が合致していたことから、「ユニクロ」のディレクターとなることが予想されていた。今回のアーティスティック・ディレクター就任により、パリ発の新ライン「ユニクロ ユー(Uniqlo U)」を16年秋にデビューさせる。人々のあらゆるライフシーンをより快適に豊かにする服=「ライフウエア(LifeWear)」の新しい提案と位置付ける。7月上旬にパリでお披露目する予定だ。
「ユニクロ」は「ルメール氏は、これまでラコステやエルメスといった世界を代表するブランドやメゾンのアーティスティックディレクターなどを歴任。昨年10月には、ルメールブランドとユニクロのコラボレーションによるの初コレクションを発売し、今年の3月にはラストコレクションとなる2016年春夏コレクションを発売しました。今の時代感を反映させた完成度の高い商品は、ファッション業界をはじめ、世界中の多くのお客さまから圧倒的な支持をいただきました」と説明。
柳井正・社長兼会長は「ルメール氏がユニクロの一員となり、同じゴールを目指して仕事ができることを心から嬉しく思います。『ユニクロ アンド ルメール』コレクションを共に進めていく中で、彼のすばらしい才能にいつも驚かされてきました。ユニクロの商品が彼の才能によりどのように進化し、イノベーションを起こすのか本当に楽しみです。ユニクロを舞台に、豊富な経験と才能を大いに発揮してくれるものと確信しています」とコメント。
クリストフ・ルメールは「『ユニクロ アンド ルメール』コレクションの仕事を通じ、ユニクロの商品作りへのこだわり、品質の高さ、チームワークに感心し、いつも良い刺激をもらってきました。今回このチームの一員として世界中の人々の日常着というスケールの大きなユニクロのLifeWearのデザインに携わることに、デザイナーとして大きな挑戦と喜びを感じています」とコメントを寄せた。
【関連記事】
「ユニクロ」「ルメール」コラボ 発売前日先行販売会 1番人気はワイドパンツ
【ルック】「ユニクロ アンド ルメール」2016年春夏コレクション
「ユニクロ」と「ルメール」は2016年春夏が買い納め 発展的解消か