YKKはこのほど、経済産業省が推進する「オレンジイノベーション・ アワード2024」で最優秀賞を受賞した。同アワードは、認知症イノベーションアライアンスワーキンググループ事務局が主催しており、認知症の人との共創のプロセスを重視し、そのプロセスや仕組み自体とユーザーフレンドリーな製品やサービスを表彰している。
YKK は「誰でも開け閉めがしやすいファスナー」を認知症当事者に触れてもらい、対話を通じて開発・改良を行ってきた。認知症当事者の声をもとに多世代への展開を目指している点や、マグネットの磁力により開具が引き合うファスナー「click-TRAK® Magnetic」 をはじめとする複数種類の製品サンプルを準備し、多様な当事者とともに開発を進めている点が評価された。
同省によると、日本では認知症及びMCI(軽度認知障害)の人の数は、2040年には合計約1200万人(認知症約584万人、MCI約613万人)に達し、65歳以上の高齢者の約3.3人に1人を占めるという。