イタリアのアエッフェ・グループとライセンス契約を結び、先シーズンパリコレデビューをした「セドリック・シャルリエ」。ショーは、得意とする巧みなパターンを表現するに適したオールホワイトでスタートした。シンプルなタンクドレスにスリムなパンツなど、アイテムも絞り込み、素材の切り替えやディテールの変化でデザインを展開してゆく。2シーズン前に「セリーヌ」が見せた超音波によるカッティングを彷彿とさせる、シャープでクリーンなカッティングを生かしたミニマムでスポーティなスタイル。ごく薄い生地を3枚重ねてレイヤードにしたり、折り紙のように生地を折りたたむといった技でシャープな中に女性らしさを加えている。
ラウンドネックの小さな襟ぐりや、タンクトップの脇のスクエアなカッティングなどの細部に配慮を感じる。中盤は、抽象画を思わせる、ブルー、オレンジ、ブラックの力強い柄をプリントで展開し、後半にはその柄から抜き出した色を単体で使い、ネオンオレンジや艶のあるブラックなどドラマティックに展開した。