2013年の初売り商戦の幕が開けた。2005年以来8年ぶりに元日営業を再開した西武池袋本店は、10時のオープン前に2万人が列を作った。同店は、昨年の1.5倍となる15万個の福袋を用意。セール「西武冬市」も2日ではなく1日からスタート、同店の店長の藤嶋幸男・常務執行役員が七福神の格好で店内を練り歩くなど、様々な施策で顧客を呼び込んだ。「昨年の2日と比較して1.2倍の売り上げを計画している。ご家族連れから単身者、若い人まで幅広い来客があり、手ごたえを感じている」(同社広報)という。西武池袋本店と建物が繋がっているパルコ池袋店でも、「今年は西口の大型商業施設が営業していないこともあり、集客ができ、回遊性が期待できる。開店前の初売りの行列も前年以上の人出だった」(パルコ池袋店)という。
パルコの行列の先頭に並んでいた足立区在住の21歳の女性は、「バイトを終えて近所で彼氏と一緒に初詣をした後、午前2時半ごろに来た。お目当てのブランドは『リズリサ』の福袋。待つ場所も地下だったし、思ったより大変じゃなかった。お正月でもショッピングができるのは嬉しい」と語った。