ビジネス
連載 エディターズレター:MARKET VIEW 第50回

初任給30万円時代 ユニクロ柳井氏の12年前の「予言」

有料会員限定記事

金融・保険、製造業、建設業などの大手企業を中心に、大卒の初任給を30万円台に引き上げる動きが相次いでいます。ファッション業界でも先日、パルが2026年春入社から初任給を30万円に引き上げて、ファーストリテイリング(ユニクロ)、アシックス、TOKYO BASEに続く初任給30万円以上の仲間入りをしました。

全業種に先駆けて初任給30万円に踏み切ったのはファストリでした。一番早かったかは断言できませんが、初任給30万円を発表(23年1月)し、最初に世間に驚きを与えたのは間違いありません。今年1月には33万円への再賃上げを発表しました。ファストリの柳井正社長は「世界水準で働く意欲や能力のある優秀な人材の抜擢を強化する」とコメント。店舗のパート・アルバイトの時給も見直しており、地域によっては最大1700円に引き上げています。

ユニクロ(UNIQLO)は1990年代末、当時の常識を覆す1900円フリースによって国民的ブランドに駆け上がりました。デフレ時代の申し子として、低価格商品で頭角を現したのです。それがインフレ時代に突入すると、高額初任給で賃上げをリードする存在になったのだから、世の移り変わりを感じずにはいられません。

この続きを読むには…
残り1180⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。