ファッション

「アクシーズファム」のIGAが10年ぶりの総合展 社長肝入りの新和装ブランドを発表

INDEX
  • 主力ブランドの「アクシーズファム」は コスメ、サブカル、ジャポニスムで仕掛ける
  • 五十嵐社長が自ら指揮する「リゼン」は 2月に大阪に初のコンセプトショップ
  • 日本のロリータ&アイドル文化の“ときめき”を世界へ
  • 「ファッションは尖ったものほど刺さる」

SPAアパレルのアイジーエー(IGA)が10年ぶりとなる総合展を開催した。22年目の主力ブランド「アクシーズファム(AXES FEMME)」を筆頭に、6ブランドが2025年春夏アイテムを紹介。五十嵐昭順社長が自らプロデュースする新ブランド「リゼン(REZEN)」やリブランディングしたロリータ服の「シャルミエール(CHALMIERE)」に加え、「アクシーズファム」のオリジナルコスメの本格展開も発表した。これらの出店も春から始め、今年は20代を中心とした新世代そして訪日客への新たな層へのアプローチを狙う。キーワードは、「日本ファッション文化の発信」と「国内外でのファン作り」だ。

主力ブランドの「アクシーズファム」は
コスメ、サブカル、ジャポニスムで仕掛ける

22年目の「アクシーズファム」は10〜50代と3世代にわたる幅広い層の顧客を持つ。今シーズンは原点回帰をテーマに、オリジナルのレースやプリント柄を復刻し、定番のワンピースなどに落とし込んだ。また昨年秋から一部店舗で販売していたオリジナルコスメに本腰を入れ、カラーコスメを中心にラインアップを拡充。

「アクシーズファム ポエティック(AXES FEMME POETIQUE)」は、今年からモノトーンを基調にした“サブカルチャー”のラインを拡充する。その名前の通り、アニメやコスプレといった日本のサブカルチャーのテイストを「アクシーズファム」のかわいいフィルターを通したスタイルを提案。エッジィの効いたスタイリング提案の支持が高まり、フリルやパステルカラーを多用した甘テイストの“ガーリー”を主軸としていたが、“サブカル”を増やし半々での構成に切り替えた。将来的には“サブカル”の構成が増えると見込んでいて、「ポエティック」単独の店舗も増やしていく計画だ。

五十嵐社長が自ら指揮する「リゼン」は
2月に大阪に初のコンセプトショップ

また五十嵐社長が自らプロデューサーとなり、指揮を取る新ブランド「リゼン」は、2月22日に大阪ヘップファイブに初のコンセプトショップをオープンしたばかり。紫式部をイメージしたオリエンタルな雰囲気と装いを提案する「アクシーズエックス(AXES-X)」というレーベルからスピンオフするカタチで立ち上がった「リゼン」。今シーズンは、シダレザクラや曼荼羅といった和文化のデザインを取り入れた着物スリーブのシャツやポケット付きの袴パンツなど、モードな要素を組み合わせたカジュアルな和服を取りそろえる。

日本のロリータ&アイドル文化の“ときめき”を世界へ

海外で根強い人気でいうと、日本のカワイイ&ロリータ文化だ。そのカルチャーをけん引するブランドの一つだった「アクシーズファム カワイイ(AXES FEMME KAWAII)」は昨年10周年を迎え、この春から「シャルミエール」に改名し一新する。1着3万〜5万円の高額なロリータ服が多い中で、フリルたっぷりのワンピースを1万円台で販売する企業努力も奏功してきたが、今後はさらに若年層へのロリータファッションの訴求やアメリカやフランス、アジアでのイベント開催などでファン作りを強化する。春には、心斎橋ビッグステップに「シャルミエール」1号店を構える。

インフルエンサーやアイドルを起用したEC特化のブランドにも注力していく。SNS総フォロワー数30万人超のインフルエンサー、イケダナナをディレクターに起用した「フィクルベベ(FICKLE BEBE)」は今シーズン、スクールコアに着目。ガーリーな白シャツや黒いサロペット、ネクタイなどの雑貨も充実する。「モノトーンのシャツやスエットプルオーバーなど、シンプルなデザインだけど、“ときめき”を与えるアイテムにしたい」(イケダナナ・ディレクター)。

新ブランド「アイス(AICE)」もお披露目。アイドルやインフルエンサー、カルチャーコンテンツとのコラボレーションを切り口にアイテムを発表するブランドモデルで、第1弾はアイドルグループのBLACKNAZARENE、第2弾はモデル&インフルエンサーのyuinaと協業した。コラボレーションは限定数となるものの、アイドルグループを推し活するファンやインフルエンサーが持つ膨大なフォロワーへのリーチが早いだけでなく、プロモーション費用を限定することができる。また彼女たちにとってもアパレルとのタッグで新境地となり、双方にとってのシナジー効果を期待する。

「ファッションは尖ったものほど刺さる」

この春、3つの新ブランドと刷新ブランド、そして新業態への挑戦と大きなステップを踏むアイジーエー。佐藤亮太取締役は、「10年前に展示会開催した当時は、大型ショッピングモールへの出店を強化していた頃。全国の総店舗数は3ケタあったが、今はその半分程度に。ただし、元々強みとしていたEC販売や『アクシーズファム』の長年の顧客の支えが奏功し、売り上げも順調に推移している。今年は国内の若年層にさらにフォーカスし、新規開拓を進めていきたい」と意気込む。また、「ファッションは尖ったものほど刺さる。長年のファン、そして新たなファンとともに、チャレンジを続けたい」と語る。

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