「ランニング市場がグローバルで成長中」と聞いても、日本ではいまいちピンとこないという人もいるかもしれない。国内はコロナ禍中に増えたランナーがコロナ以降再び減ったという統計もあり、市場の盛り上がりをつかみにくい面もある。では、海外ではどうか。米国と中国に詳しいジャーナリストに寄稿してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2月24日号からの抜粋に加筆しています)
from USA
バーの代わりにランニングクラブへ
Z世代やミレニアルズの社交手段
エミリー・バーンズ/米「WWD」ウェルネスマーケットリポーター
バーやナイトクラブには行かず、ランニングクラブに参加しようーー。そんな価値観が、コロナ後のニューヨークに広がっている。ステイホームで健康意識が高まると共に、孤独感も強めたニューヨーカーにとって、ランニングクラブは健康的に人と会うための大切な手段。各地区で続々と新クラブが生まれている。
最大規模のランニングコミュニティーの1つ、「エンドルフィンズ」創設者のタイラー・スワーツ氏は、「直接的なつながりが得にくい時代に、ランニングクラブは人と出会って友情を築くための最良の方法の1つ」と話す。“ソバーキュリアス”の広がりで飲酒機会が減ったこと、“オーラリング”など、ヘルスケアのための新しいウエアラブルデバイスの登場なども、ランニングクラブ活況の理由として挙げる。
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