2025-26年秋冬シーズンのロンドン・ファッション・ウイークが、2月20〜24日(現地時間)に開催された。各ブランドのショー会場から、パワフルなロンドンの若者たちのトレンドを解き明かす。全体の傾向は、アジア圏から広がったY2Kやバレエコアに加え、ヴィクトリアン調などの近代ヨーロッパ風、パンク、ストリートなどのテイストが混ざり合うスタイルが多かった。
特に目を引いたのは、現地の人気ブランド「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」を思わせる、チュールやレース、リボンなどの要素を取り入れた、ロマンチックな装い。レザージャケットやブルゾンを合わせて、幻想的なムードを日常着になじませている。
レイヤードによって素材を掛け合わせたり、違和感のあるシルエットを作ったりするスタイルもロンドンのトレンドの一つだ。ボリューミーな膝丈やミニ丈のスカートに、パンツをレイヤードしたり、レースやカラーのタイツ、レッグウォーマーと掛け合わせたりし、それぞれの個性をシルエットや色使いで表現した。
フットウエアはシャープなレザーシューズが人気だ。また、昨今はバレエコアの影響か、バレエシューズやメリージェーンなどのストラップ付きのシューズも存在感を放つ。「ガニー(GANNI)」のバックル付きのバレエシューズは、ストリートでも多く目にした。
冷え込みが厳しい冬のロンドンに欠かせないニット小物は、スタイリングを華やかに彩るバラクラバやビーニー、サッカーマフラーが人気だ。バッグやスマートフォンにチャームを盛り付ける人々は、ジュエリー感覚で好みのモチーフを重ねづけしていた。