ファッション

ユナイテッドアローズ販売員3600人の頂点が決定 接客ロープレ大会「束矢グランプリ」を開催

 ユナイテッドアローズは2月17日、販売員ナンバーワンを決める接客ロールプレイング大会「束矢グランプリ」を開催した。約3600人の販売員から、予選を勝ち抜いた15業態の代表者15人が、「創造的商人」をテーマに、「またこの人に接客してほしい」と思わせる印象的な接客技術や提案力を競った。

 今回は審査員もユニークで、同社の竹田光広・社長、飯嶋薫・顧問(R・B・K社長)、花崎淑夫・顧問(前ルミネ会長)などに加え、ミステリーショッパー(覆面調査)によるCS向上をサポートするMS&Cコンサルティングの江端慎二リレーション本部マネジャー、顧客接点の人材育成支援会社のヴィジョンリンクスの内田恵美インストラクター、会場である京王プラザホテルに勤務し、バーテンダーとして史上初の黄綬褒章を受章した渡辺一也・飲料部部長が務めた。また、初動の声掛けから会計までの一連の動作をチェックする大会の審査方法を大幅に変更。短時間でいかに印象に残ったか、感動したかという、よりリアルな売り場に近い視点で採点を行った。

 グランプリを獲得したのは、ザ ステーションストア ユナイテッドアローズ エチカ表参道店の吹上惠理さん。商品説明やコーディネート提案はもちろん、電車に乗ることを考慮して荷物を小さくまとめる気配りや、2週間に一度店頭の打ち出し商品が変わることを伝えるなど、顧客の立場に立ちつつ、しっかりとショップも紹介する印象的な接客を行った。準優勝は、グリーンレーベル リラクシング ららぽーと和泉店の阪口裕理さん、審査員特別賞は 、コーエン グランドストア ららぽーと立川立飛店の今橋未来さんが受賞。

 大会初参加で、グランプリを獲得した吹上さんは、「エキナカのショップで、店舗の側面全てがエントランスなので、朝と夜でお客さまの流れが違う。時間帯によって立ち位置を変え、会社帰りの気分転換に誰かと話したいという方が、気軽に入れる雰囲気作りを行っている。雑貨が多い小さなショップでも、ユナイテッドアローズらしさを感じてもらえるショップにしていきたい」とコメントした。

 さらに今期、同社の販売員の模範となる、セールスマスターの制度を変更。多くのスタッフが個々のレベルに合わせて、目標が立てられるよう、シニアやジュニアなど、肩書きを細分化した。竹田光広・社長は「セールスマスターは、売り上げを立てることに尽力すべきか、後輩育成に力を入れるべきか、社内でも長らく議論してきた。その両方を目指すスタッフが多いことや、皆が何らかの目標を持てるように制度変更を行った」。高い接客スキルをベースに、次のステップとしてさらに、ブランドらしさや個々のキャラクターを店頭で出していくことを目標に掲げた。

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