マークスタイラーが今秋デビューする新ブランド「エレンディーク(ELENDEEK)」の初の展示会が行われ、関係者に向け商品を披露した。「エレンディーク」は、セレクトショップを経て「マーキュリーデュオ」を立ち上げ、クリエイティブ・ディレクターとしてブランドを手掛けてきた渡辺由香が指揮を執り、オリジナルのウエアやシューズの企画を中心に、ファッションやビューティ、ライフスタイルグッズ、キッズウエアのセレクト商品を集めたセレクト業態だ。ファーストシーズンの2016-17年秋冬のオリジナル商品は、異素材を用いたボリュームシルエットのライダースジャケットやアシンメトリースリットからプリーツを除かせたドレス、袖にフリンジを施したオーバーサイズのニットなどをそろえた。セレクト商品には、「カルヴェン(CARVEN)」や「ラグ & ボーン(RAG & BONE)」「ティビ(TIBI)」「MM6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」のインポートに加え、「ミュラー オブ ヨシオクボ(MULLER OF YOSHIO KUBO)」や「エリン(ELIN)」などを取り扱う。また、「ミュラー オブ ヨシオクボ」のプリーツドレスの別注商品も販売する予定だ。
3歳の娘を持つ一児のママでもある渡辺「エレンディーク」クリエイティブ・ディレクターは、「メーンのターゲットは特に設定していないが、私と同じ38歳くらいの女性が客層に合うと思う。このくらいの年齢は、カジュアルよりも元々エレガントが好きな層。仕事や子育てをしながらも、オシャレを楽しんで、常に新しいものを探求している。『エレンディーク』では、一つのスタイルを1テイストでまとめるのではなく、異素材ミックスやカッティングなどを工夫し、あらゆる要素を楽しめる提案をする。またセレクトショップとして、従来のデザイン力の高いセレクトアイテムとベーシックで保守的なオリジナルアイテムを並べるのではなく、オリジナルもセレクトの一部であるという考えで構成している。14年間『マーキュリーデュオ』を手掛けてきたが、『マーキュリー』卒業生にとって『エレンディーク』は2ランク上のポジションのブランドになると思う」と話す。今後の出店は、都内路面とファッションビル(30〜40坪)を視野に入れ、主要都市に10店舗ほどを考えているという。初年度売上高は3億円を目指す。
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鴨井里枝