2009年春夏をもって「グリーン(GREEN)」の活動を休止していた吉原秀明と大出由紀子が、新ブランド「ハイク(HYKE)」を立ち上げ、2013-14年秋冬から活動を再開。デビューコレクションが先週、元「グリーン」旗艦店でお披露目された。ちなみにこの場所は今後プレスルームになる。
ブランドコンセプトは「服飾の歴史、遺産を自らの完成で独自に進化させる」。シンプルかつ機能的な服作りを目指していた「グリーン」同様、トレンチコートやダッフルコート、Pコートといった定番アイテムを、オリジナル素材とこだわった仕様、コンパクトなサイズ感で並べた。ストイックなモノ作りはそのままに、「グリーン」時代に比べややエレガントな印象。たとえば、トレンチコートは生地とボタンは同じだが、糸が細くなり針の打ち込みが細かくなった。今シーズンのインスピレーション源は「NAVY」。色のNAVYと「the U.S.navy」のダブルミーニング。ウエアでは黒を排除し、シンプルなニットやスカートに3ラインを効果的に配した。価格帯は、トレンチコートが7万8750円、ダッフルコートが8万9250円、ウールワンピースが3万6750円、デニムが2万1000円〜、ジャケットが6万円台、ニットが2万円台など、以前に比べると若干上がった。
「作りたいものは変わらないから、根本的に変わらないです(笑)。以前より自由にデザインしたい」と大出由紀子。子育てと両立するため、17時に仕事を切り上げるという。そのため、型数は以前の半分程度、取引先も縮小してスタートする。