アシックスは1月24日、新スポーツ・ライフスタイルブランド「アシックスタイガー(ASICS TIGER)」をスタートする。同ブランドは、元々1977年にスタートし、1980年〜90年代前半にかけて、競技選手から一般人まで幅広く愛用されたランニングシューズブランド。特に90年に発売したランニングシューズ「ゲルライト(GEL-LYTE)」シリーズは国内外で人気を集めた。今回はそのリローンチとなる。新「アシックスタイガー」は、当時のフォルムを踏襲しつつ、独自のカラーリングなどアレンジを加え、アメリカのストリートファッションの要素を取り入れた。既存の「アシックス(ASICS)」「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」に続く第3のブランドと位置付け、アジアを皮切りに欧州、北米とグローバル展開する予定だ。ブランドマークについても、アシックス創業当時のものを使用する。
1月23日に開催されたブランド発表会見で、尾山基アシックス社長は「『オニツカタイガー』を含めたスポーツライフスタイル市場のピークは約250億円の規模だったが、『アシックスタイガー』はまず500億円を目標にし、2020年までには800〜1000億円規模のブランドに育てていく。旧「アシックスタイガー」が終了した後も、アメリカやヨーロッパではアーカイブモデルが支持されていた。スニーカーフリークな人を含め、幅広い層にアプローチできるはず」と自信を見せた。
代表的なアイテムは、90年に発売した「ゲルライト スリー(GEL-LYTE �V)」をベースにしたシューズ。アッパーのベロ部分に縦に2分割したスポンジ材を使用し、足の甲部分を左右から包み込む構造"スプリットタン"を採用し、現代的なシューズへと進化させている。他にも、「ゲルライト ファイブ(GEL-LYTE �X)」「ゲル サガ(GEL-SAGA)」や、ミタスニーカーをはじめとした国内外のスニーカー専門店とコラボレーションした新作もラインップ。価格帯は1万〜1万8000円で、直営店や全国のスポーツ用品店、ECサイトなどで販売する。また、1月24日〜3月5日まで、渋谷パルコのパート1にポップアップショップをオープンし、2015-16年秋冬以降はアパレルの展開も視野に入れるなど、ブランド定着に力を入れる。