ファッション

ブランド名の由来は”三つ巴”? バッグ関連3社協業による新ブランド「トモエ」がデビュー

 野球グラブの世界最大規模のファクトリーメーカーであるトライオンは2016-17年秋冬、バッグの製造・修理を行う鬼燈屋(ほおずきや)とユニークなバッグのデザインを得意とするヒカルマツムラデザインとの協業による新ブランド「トモエ(TOMOE)」を本格ローンチする。コンセプトは"Minimal is Maximal(ミニマルなデザインの中で最大限の可能性を追求すること)"。提案するのは、機能性とクラフツマンシップを融合したデザインの真っ黒なレザーバッグだ。デビューコレクションは、野球グラブにも用いられるという2.0mmの肉厚なソフトシボレザーを用いた"ボールド(BOLD)"シリーズと、厚さ1.3mmの柔らかなスムースレザーを用いた"スリム(SLIM)"シリーズで、ブリーフ、トート、ボストン、クラッチなど全8型をそろえる。いずれもウレタン樹脂(TPU)のスライド式ハンドルでアクセントを加えた、ミニマルなデザインが特徴だ。価格帯は1万8000〜6万7000円。

 ブランド名は、バッグ作りにこだわりを持った3社が"三つ巴"になることで、それぞれの良いところがバランスよく調和したアイテムを生み出すということに由来する。製造・販売を担うのはトライオンで、フィリピンに約30年前から構える自社工場で生産により、デザインや品質にこだわりながらも手の届く価格帯を実現している。また、イッセイ ミヤケなどでキャリアを積んだ松村光率いるヒカルマツムラデザインは企画・デザインを、鬼燈屋は「トモエ」の設立に際しトライオン内の自社工場に設けられたアトリエで生産・技術指導を担当している。トライオンの青木幹・社長は、「1998年にメンズバッグの自社ブランド『トライオン(TRION)』を立ち上げて、薄マチのレザーのドキュメントケースなどを作ってきた。その商品をグレードアップしていくという話の中で『トモエ』のプロジェクトがスタートした。当初は男性を想定して作り始めたが、ジェンダーレスで使えるアイテムに仕上がった」と話す。

 現在、本格的なローンチに先駆け、コンランショップ丸の内店や六本木のリビングモチーフ、代官山 蔦屋書店(6月26日まで)などライフスタイルショップを中心に先行販売している他、6月1日には公式オンラインショップをオープンした。感度の高い百貨店やセレクトショップを中心に販路を広げ、3年をメドに売上高1億円(上代ベース)を目指す。

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