ミラノのウィメンズブランド「ピンコ(PINKO)」は、2016-17年秋冬シーズンのブランドアンバサダーに、アメリカ人女優のケイト・ボスワースを起用した。同シーズンのインスピレーション源は、ロックミュージックのアイコンたち。ベルベットやラミネート、レザー、ペイズリー柄を合わせ、都会的なボヘミアンスタイルを完成する。6月からの3カ月は、ボスワースをモデルに3つのコーディネートを提案。6月は、ベージュのボアコートを使ったスポーツミックスのスタイルを見せた。商品と価格は、コートが7万5000円、セーターが4万7000円、スカートが3万5000円、シューズが5万5000円、バッグが4万6000円。ピエトロ・ネグラ=ピンコ社長はボスワース起用により、アメリカ市場拡大を図り、今年後半には、ニューヨークにマディソン・アヴェニュー店に続く、2つの旗艦店を新たにオープンする予定だという。
ピンコは1980年代初頭に、ネグラ社長と妻のクリスティーナ・ルビーニにより、イタリア・パルマ近郊のフィデンツァで設立された。店舗は、ミラノのモンテナポレーネ通りやパリのフォーブル・サントノーレ通りなどの路面店をはじめ、世界25カ国に160店舗以上を構え、売上高約250億円規模に成長(1月11日現在)。今年には日本法人のピンコ ジャパンを設立し、3月には小田急百貨店新宿店ハルク1階に国内1号店をオープンした。