1940年代のジャズクラブを再現したステージ上で、モデルのカルメン・ペダルがマイクを片手に歌を披露する様子からショ—はスタート。白いタキシードに身を包んだ男性三人がサックスを、一人がグランドピアノを演奏する中、40年代のグラマラスなイヴニングウエアやマニッシュなスーツスタイルのモデルが登場した。
ピークドラペルでダブルブレスト仕立てのパンツスーツには、光沢素材を採用したネイビーやゴールドのボウタイ、真っ赤なネクタイ、ライラック色のネックアクセを合わせて首元を華やかに演出。また、今シーズン多くのブランドが提案するペンシルスカートにはビジューで装飾した細身のベルトを添えたり、スパンコールを施したシルクやレースのキャミソールと合わせたり。体のラインに沿ったマキシ丈のイヴニングドレスには、首元にファーをあしらったツイードやウールのアウターを組み合わせて、一層ゴージャスなルックへと昇華させた。また、アクセサリーも充実し、多くのモデルはレトロなパナマハット風の帽子やレザーのベレー帽、後ろはメッシュのままにしてフロントのみゴールドのファブリックで覆ったベースボールキャップなどを被って登場した。中には、タバコを片手にランウェイを闊歩するモデルも見られ、40年代のパワフルな女性像を彷彿とさせるコレクションだった。