ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第181回

4大都市のファッション・ウイークは、こう変わった

有料会員限定記事

かつて4大ファッションウイークについては、「パリはモード、ミラノはプレタポルテ(フランス語ですがw。オートクチュールを有するパリに対して、そしてパリブランドの生産を手掛ける国のファッションの都ゆえ、こう呼ばれていたのだと考えます。特にウィメンズです)、ニューヨークはリアルクローズ、そしてロンドンは若手に注目」と言われてきました。

しかし、例えば「コンテンポラリー・ブランド」と呼ばれたニューヨークブランドの多くが姿を消すなどの変化があり、最近は「この解釈って、もう当てはまらないのかも⁉︎」と思うようになっています。そこで今回は、上述した4大ファッション・ウイークの位置付けを私なりに更新してみたいと思います。

まず、上の記事からも明らかなように、ニューヨークはリアルクローズから自己表現の街へと変貌を遂げています。理由は、若い世代の比率が他の都市に比べても高く、今後も増えることが予想されるから。そこで「コーチ(COACH)」などのブランドは、自らをコンテンポラリー・ブランドからエクスプレッシブ・ブランドと改め、クリエイションとコミュニケーションに励んでいます。「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は“シスターフッド”、「コーチ」は「ベータ・コミュニティー」と称するなど、“界隈”を形成しようとしているのがポイントです。

この続きを読むには…
残り1140⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。