台湾でカフェやセレクトショップなど12店舗を運営し、「ビームス」などの販売代行も行うフージンツリーグループ(FUJIN TREE GROUP)が富錦街に日本ブランドの複合店舗「haveAnice...479(ハブアナイス...スーチージョウ)」をオープンした。479は台北市松山区富錦街479号という住所からとったもの。台湾屈指のカルチャー&クリエイティブスポットに6月5日にオープンした同店は、昨年台湾で文房具ブームを巻き起こした「カキモリ」、現地でも人気の「トランクデザイン(TRUNK DESIGN)、」「トウキョウバイク(TOKYOBIKE)」「タイムアウト東京(TIMEOUT TOKYO)」を集積。さらに、台湾初進出の「SYURO」「D-BROS 」「CAMERA」「九十九」も集めた。また、ポップアップスペースには、期間限定でブランドや地方自治体の地域産品の展示販売、日本人アーティストやフォトグラファーなどの個展も実施していく。すでに「TOKIIRO」や富山県高岡市などの展示販売が予定されている。同店では今夏に2周年を迎える日台のライフスタイル&カルチャー情報を扱うWEBマガジン"haveAnice"やオンラインショッピングサイト"haveAnice...SHOP"、ファーマーズ&クリエイティブマーケット"haveAnice...MARKET/ organic & creative"との連動企画も行っていく。
オープン当日は、お目当ての「カキモリ」「只本屋」などを目指して、開店時間の3時間前から行列ができた。「カキモリ」のノートが一番人気で、その他、「D-BROS」のフラワーベースや「TRUNK DESIGN」などがベストセラーになった。ポップアップスペースで展開していた「只本屋」は2週間分の想定数量が2日でなくなるという、うれしい誤算もあった。「タイムアウト東京」のガイドマップやマガジンの展示・配布スペースには日本への旅行についての情報を収集しにくる人も多く、3カ月分を想定して用意した配布物が1週間でなくなったといい、関心の高さをうかがわせるとともに、日本へのインバウンドへの寄与も期待される。なお、来店客層は台湾人が中心ながらも、欧米、香港、東南アジアなどの訪台外国人が土産品として購入するケースも多い。シートの形状で販売される「D-BROS」のフラワーベースを爆買いするフランス人の姿も見られたという。