「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は4月17日、“eLVes ルイ・ヴィトン オー ドゥ パルファン”(100mL、4万6200円/200mL、6万4900円)と“トラベルケース”(100mL用、11万2200円)、“eLVes ルイ・ヴィトン トラベル スプレー”(7.5mL×4、4万6200円/レフィル7.5mL×4、1万8700円)、“ミニチュア セット”(5万2800円)を発売する。バラとスズランの組み合わせに、スパイスやアンブロキサンのアクセントを加えた力強い香り。「ルイ・ヴィトン」の一部店舗と公式ECで取り扱う。
ジャック・キャバリエ・ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)=マスター・パフューマーは、「社会を前進させた素晴らしい女性たちの決意と輝くパーソナリティーが、私に道を示してくれた。『ルイ・ヴィトン』は常にフランスのこの上ない遊び心とパリ独特のスタイルを備えつつ、あらゆる文化や特性において、永遠の女性らしさをたたえる多文化的なメゾンであり続けている」と語る。新作は、アンバーを基調とした現代的なフローラルの香り。力強さや豊かさと、予想外なエッセンスを併せ持つ。「複雑で自発的、そして喜びに溢れ、抵抗できないほどに輝くようなコンポジションを作りたかった。私は感情や価値観、前向きなメッセージを伝え、誰もが自分自身の物語を紡ぐために寄り添える象徴的な調香を信じている」。
香りの構成
「バラは、勝利に輝く女性らしさの完璧なシンボル」(ベルトリュード=マスター・パフューマー)と捉え、ブランド独自のブルガリアンローズのアブソリュートと、二酸化炭素抽出法を用いたローズ センティフォリアをキー原料とした。また、同ブランドのフレグランスでは初めてスズランを採用。ブラックカラントやピーチ、ココナツミルクが、新しく爽やかなフローラルノートを引き立てる。さらに、厳選した最高級のシナモンとジンジャーが特有の刺激とパワフルなエネルギーを吹き込む。高純度のアンブロキサンは、香りの強さとインパクトをさらに押し上げ、温冷の対比が五感を魅了する。最後の仕上げとして、香りの中心が長時間にわたり持続するように少量のパチュリを加えた。
ボトルのデザインと“トラベルケース”
ボトルは、「ルイ・ヴィトン」のフレグランスのシグネチャーである円筒形のシルエットを採用。ブラックのラムレザーを基調にエボニーカラーのモノグラム・キャンバスをあしらった“トラベルケース”も用意する。バイオレットのマイクロファイバーのライニングがモダンで洗練されたタッチを加え、シルバーカラーのバックルがエレガントな印象を与える。
「ルイ・ヴィトン」のビューティ事業
「ルイ・ヴィトン」は、2016年に香水を発売。最初の7つの香りを発売する5年前に、マスター・パフューマーのベルトリュードと契約し、香水の都として世界でも名高いフランス・グラースの土地を購入した。現在、新作を含む31種のフレグランスをそろえ、“イマジナシオン”“リマンシテ”“オンブレ・ノマド”“アトラップ・レーヴ”などがベストセラーとなっている。「ルイ・ヴィトン」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の香水&コスメティクス部門の24年度の売上高は、前期比1.8%増の84億1800万ユーロ(約1兆3637億円)だった。今秋、英メイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)がコスメティック部門 クリエイティブ・ディレクターを務めるビューティライン「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン(LA BEAUTE LOUIS VUITTON)」を始動予定。第1弾はリップスティック55色とリップバーム10種、アイパレット8種を用意する。
本文中の円換算レート:1ユーロ=162円