「デュオ(DUO)」などを展開するプレミアアンチエイジングの2024年8月〜25年1月期連結決算は、子会社のベネクスが展開するリカバリーウエアが伸長したものの主力のアンチエイジング事業が低調傾向にあり売上高が前年同期比19.9%減の85億円だった。営業損益は広告宣伝費を中心とした販売費を抑制し、固定費の適正化を進めたことから9億7000万円の黒字(前年同期は2億円の赤字、計画は1億5000万円の赤字)となった。純損益が5億8000万円の黒字(同16億円の赤字、同1億6000万円の赤字)と事業規模に合わせたコスト削減と効率的な運営を進めた結果、損益面で計画比も上回る大きな改善を達成した。
事業部別の売上高は、アンチエイジング事業が同28.1%減の70億円。「デュオ」や高機能エイジングスキンケア「カナデル(CANADEL)」、ヘアケア「クレイエンス(CLAYENCE)」が低迷。主力販路の通信販売や卸売販売も厳しい状況が続いた。リカバリーウエア「ベネクス(VENEX)」を展開するリカバリー事業はテレビCMやデジタルマーケティングの施策を積極的に行い、売上高が同68.6%増の15億円と過去最高を更新した。
25年7月期連結業績は、アンチエイジング事業を取り巻く環境が依然として厳しいこと、伸長を計画していた中国市場も慎重な見方を継続することから業績予想の修正を行わず、売上高が前期比14%減の175億円、営業利益が同7.9%増の1億5000万円、純利益が1億3000万円(前年は14億円の損失)を見込む。