アウターはボリューム感のあるファーコートが圧倒的に人気だった。昨年からSNSやセレブの間で流行中の、“モブワイフ”スタイル(アメリカのマフィアの妻をほうふつとさせるファッション)を連想させる全身を包み込むコートに加え、襟元やスカートのヘムにシアリングやフェイクファーを取り入れたり、スタイリングのアクセントとして、バッグやシューズ、帽子に活用したりと、多彩な方法でボリュームを加えた。また、シャギーニットやモヘア、ブラッシングして毛羽立たせたウールなど、触感に訴えかける温かみのある素材も多出した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月17日号からの抜粋です)
「グッチ」
DESIGNER/デザインチーム
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デザインチーム体制での再出発となった「グッチ(GUCCI)」は、「スプレッツァトゥーラ」と呼ばれるメゾンの美学に立脚した。これは、「完璧さの中にある抜け感」や「計算された自然体」を意味する。ビビッドなカラーのランジェリードレスとファーコートがシネマティックな雰囲気を演出しつつ、1970年代風のサングラスや“ホースビット”のネックレスで遊び心を表現。一方、スーツスタイルでは、ゴージラインを下げることで60年代のムード漂うシャープなスタイルで美学を表現した。
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