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「ニューバランス」、代々木公園にランニング特化の新店開業 ニューヨーク、上海に続く世界4店目

ニューバランスジャパンは3月15日、東京・渋谷区の岸記念体育館跡地に2月にオープンした代々木公園の新エリアに、カフェ併設のランニングコンセプトストア「ニューバランス ラン ハブ(Run Hub) 代々木公園」を開業した。同コンセプトの店舗は、ニューヨーク、上海(2店)に次ぐ3カ国目、世界4店舗目の出店となる。「『ニューバランス』にとって、ランニングシューズは根幹のカテゴリーであり、思い入れも強い。さらなる成長を目指し、物販だけでなくコミュニティーを作り、文化を作ることを目指した店をオープンした」と、久保田伸一ニューバランスジャパン社長は説明する。

店舗はワンフロアで、売り場面積は約267平方メートル、カフェが約13平方メートル。ランニングにフォーカスしたシューズやアパレルをラインアップし、オープン時は4月27日に開催されるロンドンマラソンの限定商品も販売。接客面では、社内資格である“ランニングスペシャリスト”を持ったスタッフが2人在籍し、シューズ選びをサポートするだけでなく、シューズの正しい履き方や走り方のアドバイスも行う。定期的に開催するストア主催のランニングイベントでは、彼らがコーチも務める。

カフェは、小林修人氏が主宰するランニングコミュニティー、イキズム(ikism)が監修し、リカバリーやエナジーチャージをテーマにしたドリンク、フードを提供する。イキズムはオリジナルのランニングアイテムやzineの制作を行うなどランニングカルチャーの発信を行っており、同店で行うさまざまなイベントの企画にも関わっていくという。

カフェで購入した商品を楽しめるよう、階段状になった座席スペースなども設けており、店舗としてはゆったりとしたぜいたくな作り。「カフェだけ使ってもらったり、待ち合わせ場所にしたりと、ランナーもランナー以外も含め、人が集まる店にしたい。ここから店を育てていく」と、久保田社長。

ニューバランスジャパンは渋谷区と、地域の社会的課題を解決していくための公民連携制度「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結している。それもあって、開業記者会見には、長谷部健渋谷区長も登壇し、「代々木公園は都の管轄であり、渋谷区として即時何かができるわけではないが、女性が夜でもランニングしやすくなるような公園のあり方を都に申し入れていく。その際にランニングコミュニティーがあると心強い」とコメント。長谷部区長のほか、「ニューバランス」がサポートするマラソン選手でパリ五輪にも出場した赤﨑暁氏らも登壇した。

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