「ロエベ(LOEWE)」は3月17日、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターの退任を発表した。後任は明らかにされていない。
アンダーソン=クリエイティブ・ディレクターは、1984年北アイルランド生まれ。俳優を志し18歳で渡米するが、ステージ衣装に興味を持ち、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)でメンズウエアを学び、2005年に卒業。その後「プラダ(PRADA)」で働き、08年に自身の名を冠したブランド「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」 を設立した。13年、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に株式の46%を売却し、「ロエベ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。スペインの小規模なブランドだった「ロエベ」を、グローバルなラグジュアリーブランドへと飛躍させた。
同氏は、「11年という年月を振り返ると、私の大胆で野心的なアイデアの全てに“イエス”と言うための方法を探してくれる、豊かな想像力、スキル、粘り強さ、機知を備えた人々に囲まれていたことを幸運に思う。私の章は幕を閉じるが、『ロエベ』の物語は今後、幾年にもわたって続いていく。私の“ホーム”であったこのスペインの素晴らしいブランドが、これからも成長していくのを、誇らしい思いとともに見守りたい」とコメントした。
同氏の次の動きは明らかになっていないが、1月にキム・ジョーンズ(Kim Jones)前メンズ・アーティスティック・ディレクターが退任した「ディオール(DIOR)」に移籍するのではないかと兼ねてより臆測が広まっている。「ディオール」もLVMHの傘下ブランドだ。
ジョナサンの後任は?
なお、アンダーソン=クリエイティブ・ディレクターの後任としては、1月31日付で「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」を離れた、創業デザイナーのジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)が就任するのではないかとのうわさが以前から流れている。